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諸事情につき、勇者ハーレムの中にいます  作者: 高月水都
新たなる加護
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急募!! 突っ込み

これは作者の心の声です

  第196話  急募!! 突っ込み

 巫女が気持ち悪さで目を覚まして、その結果玉座の間を汚している。

「クーやり過ぎだ」

 リムクラインが叱り付ける。

「真緒様の居城が汚れたじゃないか」

 人間の汚物で汚れるなんて真緒様に申し訳ないと思わないのか。

「えっ!? そっち!?」

 リムクラインの説教の内容がピントがずれていると勇者が口を開くが、

「他に何がある?」

 不思議そうに――心底不思議そうなのだ――こちらに尋ねてくるので、

「そこは起こし方が乱暴だと言わないのっ!?」

 言い方がきつくなってしまうが、

「起きたからいいだろう」

「起きない方が悪い」

「……」

 と、魔人三人の返答。――いや、一人答えてないけど、実行犯!!――。


「勇者………」

 ようやく出す物を出して、落ち着いた巫女が呼ぶが、自分の格好が出した物によって汚れているのに気付いて、顔を赤らめて………。


「◇△*××***!!」

 と声にならない悲鳴をあげる。


「喧しいな」

「口塞ぐ?」

 魔人二人が物騒な事を言っている。水色の髪の魔人が実行しようと無言で動く。色々と怖いから――前科あるし――動かないで!!


「………着替えの予備はあったよな」

「衝立とかあるから着替えてきたら」

 女騎士と魔法少女が巫女に声を掛ける。


 普段はここまで世話焼かないけど、弱っているのは流石に見ていられなかったらしい。


『面白いな』

 精霊王が妖艶美女からお子様姿に――あのクラゲの魔人と被ってるな――変化したと思ったら巫女の汚した物を吸収して――妖艶美女じゃなくて良かった。外見美女だったら百年の恋心も消え去る。いや、恋心ないけど――綺麗にしていく。

『これは《サービス》という物じゃ』

 多分。翻訳されているからなんだろうけど、しっかりサービスと聞こえた。


 それにしても……。

「……(ピー)を食べましたよね」

 口に出したくないので放送禁止用語で勘弁してもらいたい。

『わらわは植物だからな』

 ……………栄養ですか。その前にバクテリアとかが分解するんじゃなかったかな?(生物とか眠っていたから詳しくないけど、ほら漫画の知識と言うやつだ)

『勇者の常識がここに当て嵌まると思わぬことじゃ』

「………………そうでしたね」

 そう思って……そう、改めて考えると…………。


「前回の冒険って、ぬるゲーだったんだな」

 その呟きに誰も突っ込まない。

 うん。知らないから仕方ないけど。

「……新庄さんに帰ってきてもらわないと」

 突っ込み的意味で。

「ああ。あちらの世界のネタが伝わらないって寂しい」

 自分の常識が恋しくて、ホームシックに掛かった気がした。 


 ゲーム感覚でいるから。

 脳内の――記憶が作った幻の――新庄が呆れたように溜め息を吐いた。


「真緒様を妄想して懸想している気配がする!!」

 そんな山羊の魔人――リムクラインの鋭さに内心怯えたのも仕方ないだろう……。


うん。巫女のした事は効果音などであえて消させてもらってます

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