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諸事情につき、勇者ハーレムの中にいます  作者: 高月水都
諦める者
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贈り物 真緒side

そんなお中元はいりません

  第132話  贈り物  真緒side

 魔力の流れが感じる。

「真緒様!!」

 リムクラインも気付いたのだろう。

 アカネの方はキツネ姿に戻って――その方が戦いやすいとの事――何時でも襲えるように構えている。

「二人とも。少し待ちなさい」

 命じる。

 渋々と言う感じの二人に視線をやり、魔力の質を見定める。


「あいつ…」

 ぼそっ

 性格は変わってないらしい。


 魔力の流れは渦のような形になり、そこから多くの人間が落ちてくる。

「真緒様…?」

「この地の端じゃなくて魔王城近くの森に侵略者が現れれ勇者が人を殺してる……。聞いた時はどうしてこの地に侵略者かと思ったけど」

 こういう事ね。

 

「”辿り着いたか”」

「”ホント、役に立つな”」

 侵略者はこちらを――リムクラインと私を凝視している。

「”早速、目的の輩が居るじゃね~か”」

 近付いてくる――ちなみにアカネは視線に入ってない様だ。


「真緒様。後ろに」 

 リムクラインが守るように前に立つ。

 魔力的には私の方が強いが好みの外見の異性に庇われるとグッとくるものがある。


 ………話が逸れた。


 侵略者といえど、こいつらは人間だ。………今のところ。

「リムクライン。倒すなら存在も消滅させなさい」

「了解しました」

 人間相手に非道だと勇者辺りに言われかねないが――勇者も人を殺しているから言わないか――問題は人を殺す殺さないではなく、別の理由だったりする。


「………」

 敵を見ないで、リムクラインの視線は上空の空を見る。

「……?」

 何をするんだろうとじっと見ていると黒い雲が集まりだして、雷の音が響く。 

 リムクラインは自身の山羊の角を避雷針の様に雷を落とさせる。

 そう落とさせたのだ。雨雲をわざわざ呼び出して。

 びちっ

 ばちばち

 

 帯電しているリムクラインは、あまりの光景に震え出したそいつらを気にせずに、角の落とさせた雷を手で持つように集めて、

「下がってください」

 それを。

 その人間達に放つ。


 ぷすっ

 ぷすぷす


 感電して、火傷を負って絶命する人間の侵略者。

「――終わりました。真緒様」

「あっ、う、うん…」

 存在も消滅しなさいと入ったけど、一撃で倒せるとは思ってなかった。

(ああ、煙が出てるな~)

 これなら大丈夫かな。

「真緒様?」

「……この人間達は冥王の手の中で踊らされたんだろう」

 いや、違うか。

「冥王の支配下では死ねば全員。奴の僕化しもべかする。それを防ぐ方法は肉体を消滅させるんだ」

 ゲームとかだと神の祈りで浄化できるが。

「……僕化した人間が崇めている神。もしくは冥王より強いと認識されている神。…その人間が生前から信仰を大事にしていない限り浄化は効果ないと思った方がいい」

 考えてみるといい。自分がアンデット化して、それを払うために信じても居ない神からの浄化されても不快になるだけだろう。


 例えが悪かったかな。………何か悪い事をして(本人知らずに)何も知らない第三者に説教されても嬉しくないだろう。

 説教は自分が悪い事をしたと自覚していて、自分が怖いと思う存在に言われた方が効果的だ。


「…真緒様も浄化は出来たのでは……」

魔王わたしの存在に怯えている。または敬意を払っている者には有効だけど、他の地域の人間は無理だから」

 今頃。巫女とか勇者とか苦戦しているだろうな。侵略者は――同じ神を崇めてない――人扱いしないで供養しようともしてないかも。

「…………やりかねないかも」

 せめて死体は燃やしてくれるといいけど。

 と、土葬文化があったから無理だろなと自分で自分に突っ込んだ。



お経

幽霊「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。私はクリスチャンだからお経など変な歌にしか思えん!!」

十字架

幽霊「やっ、止めて!! 痛いから」

って、事です。

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