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諸事情につき、勇者ハーレムの中にいます  作者: 高月水都
魔王城に
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思惑

あれっ、短い…

  第111話  思惑

 不快だった。

 ヴィントの言っている事の意味は手っ取り早く勇者を魔王にすればいいと言う代物だ。

 こういう内容はおそらく冥王の入れ知恵だろうな。余計な事を。


 それをしたくないから回避しようとしているのに!!


「当然でしょう。この場を荒らした罪を犯しながら何もしない。知らなかった。知らされてなかったという無知も罪だ」

 厳しい言葉だ。

 …………そういうところは母親にだな。

 あいつは堅物だったからな。

 龍帝も堅物だったけど、気を抜くとこは気を抜いていたしな。


 まあ、それにしても。

「血が流れるぞ」

 自分が弱体化しているから言える。

「”魔王化しつつあるものが居る…”」

 その言葉に魔法少女が反応する。

 …………そう言えば言語が分かるって言ってたな。

(んっ?)

 勇者も反応した気がする。

(気のせいか…)

 勇者が旧文明の言語が分からないのはすでに確認済みだし。


「はぁ~」

 色々と言いたい事があるが、今言ったら私の正体バレるしな。

 バレたら困る。色々やらかしている事もあるけど、まだ許容範囲――だと思っている――なんだから穏便で済ましたい。


「”次の王候補か。抑え込んでいるだけで、目の前にいるしな”」

 そういう時人間って楽だよな。血族で選べるんだし。

 次男が楽しげに告げる。

「”まあ、王候補を適当に捕らえて結界の維持に使用してもいいんじゃない?”」

 あんたが勇者を何とかしたいと思っているのなら。


「………」

 そういう考えもあったのか。

 全く思いつかなかった。





真緒「それはともかく魔王候補って誰だろう?」

勇者「魔王なら倒さないと!!」

真緒「……(お前もだよ)」

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