第三話
最弱勇者君は半ば引っ張られるようにして歩いているので今にも転びそうです。
レーヌが連れてこられたのは、裏路地にあるこじんまりとした酒場でした。
「さー、ここが俺御用達の酒場だ!魚料理がうまいんだぜ?」
端の方にあるテーブルに座ると背中に背負った大剣が邪魔な事に気がついたのか、椅子に立てかけました。
「あの、なんで僕を連れてきたんですか?」
「あぁ、そうだったな。ちょっと相談したい事があってな…」
「僕達会ったばっかなのに?」
真剣そうな顔をされたので思わず僕も真顔になって握りしめた手に力が入った。
「出来れば第三者の意見を聞きたくて。奢るからさ。なっ!」
「…いいよ」
まぁ、奢ってくれるらしいからお言葉に甘えさせてもらおう。一昨日から何も食べてなくて倒れそうだったんだよね。何より相談の内容が気になった。僕には何も出来ないけど。
「よし!おやっさん、ビール二つ!」
「僕飲めないよ?」
「俺が二つとも飲むから大丈夫だ!というかな、正直素面で話せる自信がないんだ」
「はぁ…」
そんな重い相談なの?僕に話したって何もアドバイスできないのに…。
レーヌは両手になみなみと注がれたビールを持って来たおじさんに軽食を頼みました。おじさんはビールをテーブルに置くと、男の方を向いて口を開きました。
「はいよ、まずはビールな。お前さん、ほどほどにしておけよ。また酔いつぶれて店じまい出来ないなんて事しないでくれよ」
「ははっ、その節はお世話になりやした。さて、ビールも来た事だし話すか。そう言えば俺の名前まだ言ってなかったよな。俺の名前はネックスっていうんだ、よろしくな。
これから話すのは、今まで俺の周りで起きた話だ―――
第三話目!
三日坊主の昔の自分とはさよならだ!!
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後書きまで読んでくださりありがとうございました!