第二話
遠くの方にメイドの姿が見えましたよ。
「勇者さ~ん!ありましたよ、ナイフ~!」
メイドは少年の前に息を切らしながら駆けてくると、ナイフを差し出しました。
「これくらいでいいですか?」
「あ…うん。ありがとう」
まさか、本当にナイフ持ってくるとは思わなかった。
少年はメイドにお礼を言ってナイフを受け取りました。
「…。あ、服の方はどうですか?」
「ぴったり過ぎて逆に怖いくらいだよ」
「それならよかったです!それでは王様の所に案内するので付いて来てくださーい!」
相変わらず少年を見向きもせず、メイドはどんどん迷路のような廊下を進んで行きます。他の扉とは明らかに違う扉の前に着くと、メイドは何処かに行ってしまいました。少年は仕方なく自分で重い扉を開けて中に入りました。
「来たか…君が勇者に立候補した者か。名は何という」
「レーヌです」
「ではレーヌ、何処に居るかもわからない魔王をよろしく頼むぞ」
「…はい」
こうして勇者となった少年レーヌは何処に居るかもわからない魔王を倒す旅に出たのでした。
「はぁ…何処に居るかもわからないってどういう事?魔王って魔界とかに居るもんじゃないの?」
レーヌが溜め息を吐いて独り言を呟きながら歩いていると人にぶつかってしまいました。
「いった…」
「おっと、わりぃな。どこか怪我してないか?」
「いえ、大丈夫です。それじゃあ…」
「まぁ待てよ。ちょっと付き合ってくれよ」
そう言われてレーヌはぶつかった男の人に酒場へと連れていかれてしまいました。
どうなる最弱勇者君!
今日は王様、そして新しい男が出てきました。
この後最弱勇者君はどうなるんでしょう?
実のところ、作者も考えてません。
ストック0で毎日投稿しようとか馬鹿な事を考えてます←
それではまた明日~ノシ