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前世は猫でしたので  作者: KAE


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確認するために

「えっ?いやそれは…何があるかわからない、危険だろう…」


「大丈夫よ〜。なんなら夜に動くし。まさか私が動いているなんて誰も思わないわよ」


「うーん。まぁ確かにそうなんだろうけど…」

ルークは煮え切らない態度で答えが出せない。


「心配してくれるのは嬉しいけど、いずれにしても現地に行って確認しなきゃならないし、でもルークが行ったら目立っちゃうし…。そうしたら残るは私よね」


「いや。他の者に代理で行かせても…」


「明かりをつけてこそこそ動いたら怪しまれるよ」


「確かに…」


「だから、私が行くのが一番良いんでしょ?私なら月明かりさえあればなんとかなるから。慎重に動くから大丈夫!」


暫く俯いて沈黙していたルークが意を決したように顔を上げ「じゃあティナ。頼めるか?」と言った。


「勿論!ちゃんと様子を確認してくるから」


「本当に慎重に動いてくれよ。今は何が起きているのかもわからないんだから」


「わかった」確かにその通りだ。今、私達の動きをまだ見ない相手に知られるわけにはいかない。気持ちが引き締まった。


私達の会話を聞いていたフランツが「では、日程を調整して準備しましょう。先ずは領地の事の復習をしましょう。ティナさま単独で行動される事があると推測します。早速領地の地理について復習をしましょうその後は…」


「あはは…ちょっと軽く行ってくるつもりだったのに、なぜかおおごとになってない?」とフランツの言葉に被せ気味に言うと。

「とんでもございません。念には念を入れてです。私どもは側にはいられませんので、できる限りの準備はしましょう」

力強く言うフランツにただ了承の返事をすることしかできなかった。

そして領地に向かうのは来週に迫った卒業パーティーの翌日に決まった。


マリアが「旦那様がご用意くださった髪飾りが映えるようにしましょうね」と慈愛の籠った目で言われて「ええ。そうね。お願いね」と目頭が熱くなるのを堪えながら言った。

「それから、訓練着の準備が整っております。後でルークさまとティナさまのお部屋にお持ちしますね」

その言葉に少ししんみりした気持ちが浮上した。


その時遠慮がちに扉をノックする音がした。

入室の許可の返事をしてエレナが扉を開けるとそこには小さな子どもが立っていた。

「あの。えっと。失礼します」とぺこっと頭を下げて礼をした。(可愛い…誰?)

「おや。ニールじゃありませんか。どうしました?」とフランツが優しい声を出す。

フランツの声に少し安心した様子で「あの、デニスさんが今日非番でお休みなんです。そしたらさっき出かけて行って…バートさんに頼まれてお伝えに来ました」


「おや、そうですか。わかりました。大切な事を伝えにきてくれてありがとう。よくできましたよ」と言うと褒められて嬉しったのかニコッっと笑った。

(可愛い)

フランツが優しく続ける「ニール、ここに来るまで誰かに会いましたか?」の問いにニールは首を横に張って「いえ、会いませんでした。バートさんが誰にも会わないように…って…」

「ほっほっ。そうですか。大変良くできました。バートにもニールの事を褒めてやってくれと言っておきますね。帰りも上手くやってくださいね」

「はいっ。では失礼します」とぺこりと頭を下げて扉を閉めた。


フランツは私達に振り返り「ね。なかなか見どころがあるでしょう?」と嬉しそうに笑った。

「フランツぅ〜。はぁ〜」とルークの声が部屋に響いた。


「ふふ。とにかくデニスの事はバートに任せておけばいいでしょう。私達は私達のやるべき事をやりましょう」のフランツの言葉に頷いた。





ニール。なかなか見どころがあるようです。

活躍の機会があれば是非ご紹介したいと思います

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