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卵料理と華胥の花  作者: 浅黄悠
2/12

はじまり(帰り道1)/紫陽花

「はじまり(少年の帰り道1)」


少年がひとり

電車に乗っていた

夜が来たばかりで

群青に電灯の黄色


曇天の温さに安心して

眠ってしまった

それが

絵本のはじまり


ページが捲られる




_____


「紫陽花」


やさしくて深い

目に染みる青が雨に色を付ける

人は紫陽花を見て雨を理解する


紫は黄昏であり夜明けであり

湿り気に花の香りを広げる

人は紫陽花を見て呼吸を意識する


森の入口で桃の紫陽花と揚羽が遊ぶ

踏切の前に傘を差して佇む学生

人は紫陽花を見て無垢を思い出す


白い紫陽花の庭の沈黙

いつの間にか雨が止もうとしている

人は紫陽花を見て陽射しの強さに気が付く


夏が来る


例えばたくさんの人が絵を描いて作ったパラパラ動画で、どんどん絵の中の画風が変わっていくアレ。あんな感じでこのシリーズはたまに詩の文体を変えていきたいし、登場人物も変わるかもしれない。そんな実験。

続きがかけなくなって連載自体が止まるのも本末転倒なので、シリーズに関係ない詩も挟みます。(この回でいうなら「紫陽花」はシリーズに関係ありません)

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