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卵料理と華胥の花  作者: 浅黄悠
10/12

天窓(25.01.11)

もしも

もしも僕がすべての朝を愛せるようなことになったら

ミルクを一杯のみ

すべての窓辺にエメラルド色の朝がくることをねがって

倒錯に別れをつげるだろう


はじまる自動演奏

パラコードの生長

危急も泡沫

僕のあずかり知らぬ永遠


僕は舞台裏の椅子だった

丸テーブルと 花が活けられたことのない花瓶と

防音ガラスのむこうの雲をみていた

タイルのひんやりした冷たさと

数多の名曲がよこぎる気配にめぐまれながらも

動けぬまま


おなじ動けぬものなら

たとえばフランスの風をひく天窓になりたい

言ってみるだけなら自由だ


厄介事をみんなつれていけば

より美しくなるだろうと思えた


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