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⑹『闇猫』

⑹『闇猫』



公園から公演へと、姿を入れ違うのがまた、何とも奇妙かつ秀才で、訳の分からないことが、一つもない、闇猫。闇猫はどこからどこへ、行くのかも告げず、その正体を闇に溶け込ませて、生きているようなのが、何とも芸術的である。



しかし、どうしたものか、俺の脳髄に響く、猫の鳴き声とはまた違う、闇猫は鳴かずに、動態で俺に迫ってくる。浮き世の灯の様に、煌びやかではないのに、まさに闇に同一的なのに、何故、脳髄に響くのかが分からない、鳴いていないのに。



理由は様々あるだろう、ただ、闇雲に、闇猫と対峙しているだけでは、殊更に、新しい現象など有り得まい。来る日も来る日も、夜の公園へと足を延ばしては、黒猫の動態を探る日々に、徒労と歓喜を重複した、公園までの、道のりだ。

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