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⑶『闇猫』

⑶『闇猫』



闇猫にしてやられた、と言う感じはしない。ただ、夜の公園にはいつも、その闇が、ー同一の猫なのかどうか、分からないのだがー、存在しているのであって、何とも不思議な感じを受けるのは、自分だけなのだろうか。



それにしても、繰り返し、闇猫のことを思考すると、とにかく小説にしなければ、と言う焦燥に駆られる。闇雲に書いても仕方ないので、とまれ、その実体の知れる限りを、執筆しているのであるからして、不思議の上の不思議だ。



しかし、猫に不思議は付き物だろう。猫は必ず不思議である。凡そ、夏目漱石や、萩原朔太郎によって、猫は芸術に昇華されて来た。現に俺は、その系譜に入って、今や、闇猫と言う正体不明の、小説を書いて居るのだから。

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