表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/453

状況確認

異世界飯は不味いってイメージありますが、この世界は、そこまではないです。

 僕は遅めの昼食中。ベーコンとほうれん草のエッグベネディクトをナイフとフォークで切り分けてる。

 ベーコンとマフィンをフォークに刺してポーチドエッグに絡めて口に入れる。


 ううん、美味い!


 味付けはシンプルだけど、素材がいい!ここはお洒落系のカフェ。聖都とかで見かけるとこよりは、無骨な感じだけど、木目調メインで、逆にそこがいい。テラスは高いので、窓に近い席をとった。


 もきゅもきゅ。


 進まない。めっちや食べるの遅い。食べ終わると同時にコーヒーが出てくる。田舎なのに気がきいてる。


 まずは状況確認。お金は、一月位は、宿屋暮らし出来る位は持ってる。贅沢しなければ、今してるけど。

 コーヒーを少し口に含む。酸味が少なくビターな感じだ。僕好みだ。あとで、何処の豆か聞こう。僕はコーヒーには、ミルクと砂糖をどっさり入れるタイプだけど、必ず初めはブラックで風味をみる。そうしないとコーヒーに対して失礼ってもんだ。


 当初は、開拓村で冒険者として一月位肩慣らしした後に、聖都にある、魔術学院に編入する予定だった。入学式からいかないのは、途中編入って目立てそうだったからだ。

 けど、今は、聖都には早く行きたい。なぜならば、聖都には、温泉があるという。


 温泉!!!


 女湯!!!!!!


 皆が夢にみるパラダイス!!


 今の僕は合法的に入れる!!もっとも、まだまだかなりの経験値を貯めないと駄目だけど…



「ご一緒してもよろしいですか?」


 気の弱そうな、貧弱な青年だ、服はそこそこいいものを着てる。あ、今、僕の胸の谷間をチラ見した。まぁ、男だから仕方無いよね、こんな胸元がっぱり空いたの着てる僕も悪いし。


「済みません。待ち合わせしてるんです。」


 すごすごと立ち去った。ひっきりなしだよ、五人目から数えるのやめちゃったよ。当然誰かを待ってる訳じゃない。


 気をとりなおして、僕自身の現在の能力は、まず、戦闘能力は皆無。

 謎剣を出してみたけど、構えただけでぷるぷるだった。 

 魔法は今のところタッチヒールしか使えない。他の魔法は、発動する事が出来ないようだ。

 僕の知ってる魔法の知識では、魔法とは、体内にある謎エネルギーマジックポイント(MP)を、世界の理を変化させる言葉、いわゆる呪文で変化させ、様々な事を引き起こすものらしい。

 何度も何度も繰り返し、思っただけで、MPを変換出来るようになったら、呪文は要らなくなる。僕は出来るけど、特別らしい。

 タッチヒールは、回復魔法の最下位で、その名の通り、触ったものを回復する。使える回数は、駆け出しの僧侶で、だいたい一日に3・4回らしい。

 MPチートで、他の魔法は無尽蔵に使えたけど、タッチヒールは苦手であまり使わなかったのでわかんない。今なら僕は結構な回数使えるのではないだろうか。


 あと、特殊能力は、オートヒールと、環境適応と、重力耐性がある。

 三つとも、親父との地獄の特訓で身に付けたもので、竜戦士の必要能力だ。

 オートヒールは、その名の通り、怪我とかが結構な早さで回復する。

 環境適応は、水中呼吸、炎熱氷結気圧変化とかへの耐性。

 重力耐性はかなりチートで、自分にかかる重力をコントロール出来る。これにより高く飛び上がり落下をコントロールして、空中戦が出来るし、めっちや早く走れるし、高いとこから落ちても無傷!

 因みに今は、走るのは、それを使っても普通の人より少しは速いくらいだ。



 コーヒーにミルクと砂糖をどっさり入れて口をつける。


 今更ながら、何で僕は今女の子になってるのだろうか?

 魔法?呪い?毒?

 魔法の可能性が高いと思うが、まったく判らない。母親なら、なんか知ってるはずだけど、本当に困るまでは、頼りたくない。


「ここ、座るわよ!」


 あ、冒険者ギルドの受け付けのエルフだ。他のテーブルも空いてるのに、了解もなく僕の前に座る。


「うわ、なに、その服!媚び媚び!キモっ!」


 汚いものを見る目で見られる。恥ずかしさで、顔が熱くなる。


「なに、赤くなってんのよ!そういうのむかつく!苛めたくなる!」


 ヒュン!!


 風を切る音がして、座ってたはずのエルフが僕の視界から消える。


 ガシッ!!


「ヒヤーッ!!」


 後ろからエルフ奴が、僕の乳を鷲摑みにしている。ゾクゾクして力が出ない。


「もげろっ!!」

 

 エルフの指に力がはいる。くすぐったくて、脱力する。


 バシッ!!


 力を振り絞り、クソエルフにビンタを放つ!


「何しやがる!!ばかぁーーーーーっ!!」


 僕の声が響き渡った。


今から、私もカフェに行こうと思います。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ