服と下着
今日で、8月も終わりですね、夏っぽい事は、携帯ゲームで、水着ガチャ引いた事位しか、思いつきません。誰か私を海に連れてってくれませんでしょうか(笑)
水のはいったタライにタオルを浸して絞り、僕は顔を拭いた。その少しの動きでも、胸がぶるんぶるん揺れる…乾いたタオルであらかた拭ってたけど、血がつく。
汚れた神官服は脱いで、下着だけの状態だ。白の装飾のないタイプで、清楚で僕好み。だけど、出来るだけ視界に入れないようにする。2次元でしか女の子の体をみた事の無い僕にはハードルが高すぎる。
今は宿屋にいる。あのあと、足が治ったので、とりあえず、悲鳴をあげて逃げた。アルスとモヒカンズは、まあ、衛兵にでも捕まってる事を祈る。タオルを出して、血を拭いながら、出来るだけ人が多い道を通った。やたら、目立ったが、なんとか宿をとり、今に至る。
見渡すと、払ったお金よりも格段にいい部屋だ。全体的に小綺麗で、絵画などの装飾品もある。タライに水を頼んだら、大きめのタライ2つ持ってきてくれた。やたら大勢で持ってきてくれて、多分、この宿の男性全員だったのでは…お水は有料のところ、サービスらしく、他にもなにかしましょうって言われたけど、出て行ってもらった。
けど、困った!ブラジャーに血が付いてるのだ。立ち上がり、床に手をつくと床に黒い穴が開く。そこから出たトランクの取ってを掴み、引きずりだす。穴は、トランクの大きさに広がり、出尽くしたら、消える。僕の収納魔法は、空間に穴を開けて出し入れするタイプで、どっからでも出せるのだけど、壁や床を使った方が安定する。
トランクを開ける。母さんから貰ったやつだ。色々なものが入ってるが、物色して、服と下着を取り出す。
「………!!」
やばい、焦ってたから、さっきは気にならなかったが、女の子の服を触るって初めての気がする。それだけで、なんかほっぺたが熱くなってクラクラする。
下着は2つで、震える手で広げてみる。なんか、いけない事をしてる気持ちになる。一つは黒いレースで、透け透けで、やたら布面積が少ない、しかもパンツの後ろは紐!もう一つは、ピンクで同じく透け透けで、布面積は広めだけど、ブラジャーの先の方と、お股のとこがない!!
「…母さん…」
「うっ!」
ぽた、ぽたっ!
温かい鼻水が、出たと思ったら、つつーっと垂れ、床に赤い液体が…ああ、せっかく拭いた顔が…
タオルで顔を抑え、床を拭いて、鼻血が止まってから、次はベッドに服を広げる。何かがぶりんぶりん揺れて邪魔だが、精神衛生上気にしないようにする。
心をフラットにして、考察する。残りの服も二着で、一つはピンクの必要最低限の布しかないタンクトップとパンツ見えそうなミニスカートの多分セット。もう一つは、黒の無駄にヒラヒラの付いた、丈は若干ましめな、ゴスロリワンピース。こういう服ってどういう人が着るのだろうか?悲しいことに、それは僕です…
なんか母親の悪意を感じるが、気にしたら負けだ、調子に乗らせるだけだ。人は今持ってるものだけを武器に生きてくしかない。もっとも、妙な勝負下着を武器にはしたくないが…
ドクン!ドクン!!
また、心臓の鼓動が速くなる。着換える前に、僕の人生最大の勝負が、待っている。
変な汗かいたから、体を拭きたいのだ!!!
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