女体化!!!
なんとか続き行けました。頑張ります!!
ギギー、バタン!!
僕は扉を開けた、西部劇のような両開きの上下が空いたやつだ。
中にいた人々は、今度は食い入る様に僕を見る。
「綺麗だ!!」
「女神様!!!」
「…おっぱい…」
男の冒険者から、感嘆の声が漏れる。
清楚な神官服に、少しあどけなさの残ったまるで絵画から出てきたような顔、やや低い身長にあり得ない位の大きさな胸。特にそこに視線を感じる。なんかやだ!
「うちのパーティーに入らないか?」
「お前んとこ、人足りてるだろ、うちは人手不足なんだ!」
「うちは、鉄ランクだぜ、稼げるぞ!!」
何人かの冒険者が、駆け寄ってきて、摑みあいを始める。
「あのー、道を開けていただけませんか?」
涼しげな声、やばい、我ながら、めっちゃいい声!どストライクだ!!
冒険者たちが呆けたように道を空ける。
僕は、新規登録のカウンターにむかう。
あの後、僕は御手洗で魔法の収納の中からトランクを出した。母親が困った時に開けるように言ってたものだ。
中身は何故か女性用の下着と服で、とりあえず下着から着替えた。
着替えた時になんか色々見えたが、精神衛生上スルーすることにした。
下着は測ったかの様にジャストフィットだった!
なんか納得いかないが、次は服を物色した。エロいのとか、ロリロリなのがあるが、その中で一番人としてましな神官服に着替え、御手洗の窓からどうにか外にでた。胸がとても邪魔だった!!
そしてまた、ギルドに登録に来た。
やっぱ、冒険者になりたくて!!
「新規登録ー?座ればー!」
エルフさんの、対応がよろしくない!やさぐれてる。間延びした低い声だ!さっきの声はよそ行きだったのか!
目つきもよろしくない!その視線の先は僕の胸だ!
「読んだら、サインしてー」
書類を無造作に投げる。
こいつむかつくなぁー!
昔見たことがある。イケメンには猫なでの高い声で、女子の間やブサメン相手にはひっくい声に変わる奴!こいつもその最低の部類だろう!
気をとりなおして、渡された書類を見ると、名前を書く欄がある。
うっ、名前どうしよう!!
女の子っぽい名前!名前…
「マルゲリータ・シドー、16才。シドーって、あんた、兄弟いんのー?」
「はい、兄弟のようなものです…」
うん、間違ってはいないはず!
エルフは、さっきの水晶球と新しい認識票を出す。
「色々調べるから、これに触ってー!」
水晶球に触れると、部屋中に目も眩むほどの白い光がほとばしる!
ビシッ!!
ひびが入った。
「何これ、きもっ!」
エルフは水晶球から離れた。
「あーあ、水晶球、壊しちゃったわね…聖都から替えがくるまで、新人登録出来ないわね。弁償はしなくてよいわ!」
「ステータスは、うっ、ププッ!猿並み!魔力だけは、測定不能!!」
やべぇ!
母さんのお腹の中にいる時から、鍛えた魔力はまさにチートで、母さんがどっからか持ってきた、魔力セーブのロザリオで抑えている。
なのに、測定不能!!どんだけなのか?
けど、他の能力猿並みはひどいっす!
「レベル1で、クラスは…」
「聖女!!レアクラス出ましたー!!」
いつの間にか僕の後ろに冒険者たちが立っている。
なんか色々言ってるが、僕は、身の危険を感じ、エルフから認識票を奪うと、冒険者たちを押しのけ、ギルドを後にする。
何も考えず走ったら、見知らぬ人気の無い所にいた。何処かも分からない。いつもの男状態の強さ故に、すっかり油断していた。
「マジックミサイル!!」
道端の汚い木箱に向かって、魔法を放つが、何も起こらない。
「アクセル!!」
得意の加速魔法を使うが、何も起こらない!!
背筋を冷や汗が伝う。
もしかして、戦闘能力皆無なのでは…
「ヒヤッハー、お姉ちゃん、俺たちと楽しい事しよーぜ!!」
気がつくと、後ろには異様にマッチョなモヒカンが三人もいた。
テンプレ悪党!
そんなテンプレいらん!
僕は、逃げだしたが、所詮、猿並みステータス!
いとも簡単に、捕まった…
今日はとっても暑かったですね、こんな状況ですが、ありがたい事に忙しく、投稿が遅い時間になりました。
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