異世界転生楽しみましょう!
初投稿です。行き当たりばったりですがよろしくお願いします。
ギギー、バタン!
僕は扉を開けた、西部劇にある様な、両開きで上下の空いたやつだ。
中にいた人々は、一瞬僕の方を見るが、興味なさげに歓談にもどる。
ここは、聖都の北にある開拓村の冒険者ギルド。登録した冒険者に、仕事と飲食を与えている。
僕は気がついたら、知らない世界に赤子として転生していた。この世界では、科学の代わりに様々な魔法が発達していた。いわゆるファンタジーの世界だ!
残念な事に、お約束のチート能力は持って無かった。
けど、転生したからには無双して、ハーレムとは言わなくても、女子にキャーキャーくらいは言われたい。そりゃもう激しく努力しまくりました。
今年で16才、冒険者になれる年になったので、聖都の学校で学生しながら冒険者をしようと思って、その途中路銀が心許なくなって、ここに稼ぎに来たわけだ。
見渡すと、20くらいある円卓に、5・6パーティーが座ってて、話したり食事したりしてる。使いこまれた装備の者もいれば、ほぼほぼ新品同様もいる。
ちなみに僕はというと、親父から勝手に借りてきた漆黒の謎物質の鎧に、使い慣れた素材不明な剣を下げている。他の荷物は、母さんからもらった収納魔法でしまってある。
まずは冒険者登録をしよう!奥のカウンターに銀行のような仕切った登録用のブースがありそこに向かう。受付嬢がいて、僕に微笑みかける。
「っ!!!」
おお!エルフだ!
初エルフ!
めっちゃ綺麗だ!
座ってるから憶測だけど、身長は高くも低くもなく、少しつり目でお耳が尖ってる。
お胸はやはり小振りです。
あ、少し笑顔が引きつった!
すみません、もう見ません…
「冒険者の新規登録ですか?まずは、そちらへどうぞ!」
勧められた椅子に座る。エルフさんが慣れた手つきで出した書類に目を通す。
「何か解らない点は、ございますか?」
むぅ!やばい!
緊張で声がでない!
「ご不明な点が無ければ、こちらにサインお願いします」
「ああ…」
絞り出すように低い声で頷きサインをする。
「キラ・シドーさんですね!年齢は16才!」
エルフさんは透き通った声で復唱した。
「それでは、次はクラスと能力を測定しますね!」
エルフさんは奥の扉から出て、水晶球とネックレスタイプの木の冒険者認識票を持ってきた。
おお、水晶球はよくあるやつですね。チート系主人公が割ったりめっちゃ光らせたりするやつですね。
僕は手汗を服で拭い、水晶球に手を触れる。
暖かい光が溢れでる。
「おお!」
背中に感嘆の声がする。努力したかいがあったってもんだ。
「これで、クラス、ステータス、レベル、スキルが認識票に刻まれます。また、強くなったときには、更新して下さい!」
「ステータスは、全体的に高めですが、魔力だけ普通ですね。レベルは1です。クラスは…」
彼女の目が見開かれる。
「竜戦士!!」
カラーン!カラーン!カラーン!!
「みなさーん!レアクラス出ました!期待の新人登場ですよー!!」
エルフさんは、立ち上がりどこからか取り出したハンドベルを振り鳴らした。
僕の回りに冒険者たちが集まる。
「やったな、おい!!」
「俺は、只者じゃないと思ってたんだ!!」
「すごいわね!!」
「うちのパーティーに入ってくれ!!」
冒険者たちにもみくちゃにされ、頭や背中をバンバン叩かれる。
荒々しい祝福だが、悪くない。
「で、どういうクラスなんだ?」
「ドラゴンなどの巨大魔獣退治に秀でたクラスと言われてるわ、あたしも見るのははじめてよ!」
エルフさんから、認識票を受け取り首にかける。
今、ギルド内にいる、全てのパーティーが僕を勧誘している。
「まだ、俺は新人で何も分からないから、まずはよく考えさせてくれ!」
僕は名残惜しそうな冒険者たちを後に、冒険者への依頼が貼ってある掲示板に向かう。
これから、栄光へ向かう、初めての依頼を探しに!!
ドクン!!
ドクン!ドクン!!!
急に、鼓動が速くなる、しかも心臓の辺りがとてつもなく痛い。緊張し過ぎたのだろうか?
駄目だ、足下が覚束ない。
必死に平静を装い、御手洗を探す。
未来の英雄は無様に倒れる訳にはいかない!
僕は、やっとの思いで御手洗を見つけ、何事もなかった様に入る。
「グググッ!!」
我慢できず、胸を搔きむしりながら崩れ落ちる。
病気?それとも、毒?
訳も分からず、僕は意識を手放した…
「…」
「……っ」
少しの間、気を失ってたらしい。
立ち上がろうとするが、何故かぶかぶかになった脚部鎧が邪魔して上手く立ち上がれない。
胸の奥の痛みは無くなったが、今度は、締め付けるようなものに変わっている。
とりあえず鎧を魔法の収納にしまう。
服もぶかぶかだ?
「…」
「…おっぱい…」
「???」
僕はまだ寝てるのだろうか???
僕の胸には、はち切れんばかりの何かがあり、実際服がはち切れてる!!
なんとか立ち上がり、なんとなく横を見ると、こちらを女の子が見ていた。
う、かっこ悪いとこ見られた!
とっさに愛想笑いを装備し、手を振る。
あ、手振り返しててくれた!(笑)
…
……
さっきのエルフさんが霞むような美少女だ。
だぶだぶの服を着ていて、胸の所が破れてる。
ノーブラだ!
……
ほっぺたを引っ張ってみる。彼女も引っ張ってる。
「かがみ!!」
……
「ウゲ!!!!ッ!!」
僕は叫びそうになり、必死に口を押さえる。
僕は巨乳美少女になっていた!!!
雅からのお願いです。
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