コロナ諮問委員会に「経済」の専門家? あ、ふ~ん(お察し)
新型コロナウイルス対応のため政府が設置した「基本的対処方針等諮問委員会」に経済の専門家とやらが入る事になったそうだ。ハッキリ言って全員イカレているね。サイコパスってのはこういうのを言うんだろ~なぁって感じだ。なろう小説の主人公がサイコパスだなんて、そんなもん現実のサイコに比べたら甘いのよ。甘すぎてココアがココア風味の砂糖になっちまうわな。
しょせん、なろう系サイコ主人公はイキリ小僧の域を出ない。リアル世界にゃガン×ソードに出てきた『カギ爪の男』みたいな、穏やか~に見えて人をブチ殺しまくっていて、なんか他人の為にしてるんですよ~とか言い出す理解できない事しか理解できない存在がありふれているのである。ホント、世の中クソだな。
イカレタメンバーを紹介するぜ!
井深陽子・慶応大学経済学部教授
竹森俊平・慶應義塾大学・経済学部教授
大竹文雄・大阪大大学院教授
小林慶一郎・元、慶應義塾大学経済学部教授、現、東京財団政策研究所研究の主幹
井深は、財政健全化のためには、医療の自己負担率を一定以上にしておかねばならない、というご主張の方だ。ま、何処にでも繁茂している健全財政論者Aですな。
竹森は、去年の経済諮問会で「13万床の病床を削減しよう」と提言して今回の新型コロナの混乱に拍車をかけた元凶のおひとり様だ。消費税についても悪影響なんて無く、延期の必要などなかったと発言している。自称積極財政派だが、PB黒字化目標2025年の範囲でできる積極財政など無い等しい。
大竹は、消費税に逆進性は無い~と主張する消費税超大好き人間だ。(生涯所得=生涯消費)という仮定を勝手に前提として語っている。勿論、こんなもんが正しければ相続税などというモノは無い。おまけに、消費税の話をしている最中に公的福祉制度の話をしだし、そちらの方が遥かに文面が多かったりする。彼は、景気はどれほど不安定で先行きが見えなくても増税をすべしと主張する。挙句に、増税分は全てPBを黒字化する為に使おうというPB黒字化至上主義者だ。おまけに民主党時代の復興増税に関わってる。しかしまぁ、健全財政論者ってのは判子みたいに皆同じ事を言うのだから大差のない連中である。
小林は、完全に格が違う。前者3人がドングリの背比べのガラガラドンなら、小林は完全にラスボスである。なにせ民主党政権下で行われた”復興増税”という狂気の推進者のひとりだし、キャノングローバル研究所に彼が投稿している記事が幾らかあるのだが、それらを見れば、心底ウンザリ出来ると思う。ラスボスにも情だの人間性だのあろうが、彼の主張を見りゃそんなもん消し飛ぶ。完全に『カギ爪の男』だ。
ただ丁寧そうな文書で、内容を判りにくく書く事に長けているだけだ。彼の主張は明白である。『貧困化』すれば経済成長できると述べており、緊縮増税とはそのための手段に過ぎないのである。
『第十五回 復興財源調達の最適解』は復興増税に関する記事だ。
そこに何とあるか?
”震災前までに合意したり検討してきた財政再建の努力を緩めるべきではない。”
”復興支援への合意が得られやすい現在は、政治的には増税の好機である。”
何が起ころうが、PB黒字化目標2025年は堅持すべきである。被災後は増税のチャ~ンスと書かれている。彼の増税したい病は復興増税が経済学的にマイナスだと自分で言うが、政治的に可能だからやるレベルである。昆虫が反射で生活しているのと大差なし。
『消費税10%は入り口にすぎず最終の税率は20~30%台か』は見ての通りだがタイトルからして狂っているが、特にコレに書かれている事は狂っているとしか表現しようがない。世界は広く、こんな狂った事を言っている人間が政治決定に一定の影響を与える訳だ。世の中クソだな。
これに何とあるか?
”ところで、「増税は、デフレを悪化させる」という反対論が強い。しかし、財政再建は、内需を縮小させ、資金の対外流出を招くので、円安圧力になる。円安になれば輸出が増え、インフレ圧力が強まる。財政再建がデフレを緩和し、円安とインフレを招くのだとしたら、財政再建を先送りする理由はない。”
財政再建は、内需を縮小させ、資金の対外流出を招くと書いてある。普通に考えて、それは避けるべき事態だろとなるわけだが、彼はそれでインフレになるのだから良いじゃないという訳だ。こんなのは産油諸国を爆破すれば原油価格が上がってデフレは解消されますとか言っているに等しい。
そもそも中学の公民レベルの経済知識があれば判る事だが、内需の縮小はデフレ圧を生じさせるものだ。だが不思議な事に需要の縮小は、インフレ圧を生み出す事に小林の中ではなっている。彼の中じゃ始めから”その次の段階”にあるようである。仕事が無く利益の縮小でも凌げないなら企業は倒産、廃業するしかない。そこで始めてインフレ圧が発生する。そして、彼はそれを拡大する為に財政を健全化せよと述べているのだから。彼にとって企業の倒産、廃業は望むべきものなのだ。資金の対外流出がインフレ圧だから云々など本気でイカレているとしか言いようがないだろう。
彼の言動における意図の主従が、PB黒字化にあるのか日本貧困化にあるのか知らんが、彼はハッキリと財政再建が日本の貧困化を生み出すと理解しながら止める理由は無いと言っているのである。
ぱっと調べた範囲だけでウンザリしてくる面子である。この連中が何を考え、何を思って、コロナ対策にクチバシを突っ込んでくるのか知らんが、十中八九ロクな事になるまいよ。財政支出を増やそうなんてR氏も言っており、小林もなんか言っているが、彼が健全財政論である所以はPB黒字化至上主義である。
今日、10万円を与えて明日10万円を回収するならなんの意味も無い。彼らの思い描く世界が現実と合致しているならば、日銀が量的緩和を行い、銀行の貸し出し限界を広げたならば、インフレになっていたはずである。彼らの妄想と現実は全く違う。それ故に彼らは『新陳代謝』とかいう言葉が大好きだ。
要するに、自分の妄想を現実化してくれる存在だけ生き残れば良いと考えておるのであり、小林などはハッキリと自分の願望と合致しない企業が淘汰されれば良いと口にし、その為の予算すら認めるべきだと主張している。健全財政論者というのは、ポルポトと何も違いのない危険思想の持主なのである。それはR氏を見ればよく判る事だろう。
連中は復興増税ならぬコロナ増税を間違いなく口にしてくるだろう。体温計を賭けていい。