3話 「稽古の時間よ!」
修正版です。
「セントレルってどうしてそんなに魔法が使えないの?」
「こっちが聞きたい...」
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エリカに助けられてから一緒に遊び(?)始めた。
というのもほぼ毎朝「稽古よ!!!!」と家に乗り込んでくるのだ。
エリカと出会ってから約4年経ったが、その習慣は変わらない。だから今日もそろそろ...
「セントレル!稽古の時間よ!!」
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稽古の場所は森の中だ。
エリカに教えてもらいながら魔法を撃とうとするが、今まで一度も成功したことがない。
「セントレルってどうしてそんなに魔法が使えないの?」
「どうしてかわかってたら今頃使えてるよ...」
「それもそうね!」
こんな会話はもう何回目だろうか。というか4年経っても使うことが出来ないのはさすがにセンスがないと思う。自分だけど。
そうして昼になったら帰るのだ。
帰り道はエリカに勉強を教えながら帰るのが日課だ。
というのもこの世界に小学校などというものは無く、多くの人が15になったら魔法学校や貴族学校に通うことになっている。しかし、学校に通わずに家業を手伝っている子供たちも多い。
そんなわけでエリカも俺も今まで親の教育しか受けていなかったのだが、エリカの両親は学校には行っておらず、四則演算が辛うじてできるレベルの教育しか受けていないらしい。
そういう事情でエリカは常識がかなりすっぽ抜けているのだ。だから俺が一から教えている。そろそろ社会に出しても恥ずかしくない子にはなったはずだ。
「セントレルってよくそんなに知ってるね!」
「ありがとう」
「これからもいろんなこと教えてね!」
眩しすぎる笑顔でそんなことを言われてはうなずくほかないではないか。
いや、決してロリコンではないぞ!うん。
そんな時だった。
突然森の中から「がさごそ」と音がしたかと思うと隣にいたエリカに何かがぶつかった。
エリカは衝撃で吹き飛ばされ、血を流して倒れている。
「エリカ!」
そこにいたのは4年前に見たものとほぼ同じ狼だった...
今回もお読みいただきありがとうございます。
今回はセントレルくん魔法特訓の日々編でした。
修正版としてあげなおしたのは主に幼少期とエリカの生い立ちを入れ忘れたからです。
未熟で申し訳ありませんが微笑ましく見ていただけたらと思います。
(自分で書いてて恥ずかしい文章ですねこれ...(笑))