ぷろろーぐ
体質に合わない方が居りましたらバックでよろしくお願いします
うーんネタはかぶりがない筈…(´・ω・`)
一人の男性が緊張した面持ちでとある部屋の前で佇んでいた。
彼の名前は【左島龍星】
ここ【アイリス学園〔幼等部〕】通称【アイリス幼稚園】に新任で来た先生である。
アイリス学園とは、現代社会に現れた固有能力保持者。
通称【スキルホルダー】の健全な育成を目的とした養成機関である。
龍星「うぅ、緊張する 仲良くなれるであろうか…」
この日は子供好きの龍星であっても流石に緊張するようで、今日ですでに36回目のため息と共に胃の辺りを擦っている。
彼は今日このアイリス学園幼等部に保育士として採用され、正に今自分が受け持った教室の前に立っているのだった。
龍星「よし! いつまでもこんなんじゃダメだ 行くか!」
バッと顔をあげ、意を決して教室のドアに手をかけた。
ガラッ
龍星「みんなおはよう! 今日から君達の先生になる左島龍星だ! よろしく!」
元気よく笑顔で挨拶をする龍星だったが
ビュゥゥゥ!!
なんと、龍星の顔面を目掛けて火の玉が飛んできた。
龍星「のわっ!?」
直撃をするところを間一髪で避けたため大事には至らなかったが、避けた火の玉が教室を飛び出し外の壁にぶつかり、小さな焦げあとを作った。
園児「びえーん!?」
園児「きゃっきゃっ!」
園児「わー!」
園児「あははは♪」
龍星「な、なんだなんだ!?」
突然の事で慌てる龍星。
教室中を見回すと、積み木やら机などが空中を漂っており、壁には焦げたあとやヒビが入った箇所などが見受けられた。
そして部屋の中心には、ボロボロになったウサギのぬいぐるみ抱いて泣いている園児や、壁から天井から教室中を駆け回って騒いでいる園児達。
正に地獄絵図のような光景が教室の中に広がっていた。
ふと教室の中で泣いている園児に見覚えがあった龍星。
その園児は龍星の家の近所に住む【右木芹香】であった。
芹香の家には昔から世話になっており、家が近所と言うこともあって昔から龍星は芹香の世話をしていたのだ。
暫し呆然としていた龍星であったが、この混乱を納めねばとこの混沌とした教室に足を踏み入れた。
すると龍星に気がついた芹香がウサギのぬいぐるみをギュッと抱き締めて駆け寄ってきた。
芹香「りゅーくーん!」
ぽふっ
龍星の足に抱きつき顔を埋める芹香。
龍星「どうしたん芹香?」
芹香「あにょね! あぼるくがね あなちょふくてね はぶなやちゅぱて!」
龍星「どうしたんだ芹香? 何があったんだ?」
泣きながら何かを伝えようとする芹香だが、どうにもうまく伝えることが出来ない。
そんな芹香を落ち着かせようと、龍星は芹香を抱き上げて背中を優しくぽんぽんと叩いてあげる。
芹香「グスン(泣)」
鼻を啜りながら龍星の太い首にギューッと抱きつき顔を埋める芹香。
困った龍星はとにかく芹香を落ち着かせようと背中を優しく擦る。
未だに騒がしい教室と、首に抱きついたまま離れない芹香。
龍星「一体どうすりゃいいんだ…」
この騒ぎをどう納めればいいのやら。
若干途方に暮れかけた龍星であったが、不意に背後から声をかけられそちらへと顔を向けた。
?「おやおや これは一体どうしたのかな?」