5話: 森=肉+家
「うえきっし!」
俺は盛大なくしゃみと共に、目覚める。
昨夜は、本当に寒かった。
たき火をしていたが、それでも夜の草原はかなり寒かった。
俺は、そんなことを思いながら、朝食を作っる。(昨日の夕食と同じだ)
うう、雑草もう食べたくない。何?俺、草食動物?
肉食いて~~。
「ああ、神よ我に恵みの肉を・・・・」
すると、頭の中に声が響く、
『いやだね(笑)』
あの糞女神め!俺はもう神など信じぬ!
俺は朝食を終えて、今日の予定を考えた。
家が欲しいな。
いつまでも、野宿という訳にもいかないし、森を探して、木を切って、
簡単な家でも作りたい。
森なら、ウサギやイノシシみたいな動物いそうだから、肉も食べれるかもしれない。
あと、欲を言うなら、なるべく川が近いところのほうがいい。
スライムの体液は別に不味いわけでもない。
だが、どうしてもスライムを食べてる気がして、抵抗がある。
よって、ゴブリンを狩りまくってLv上げようと思っていたがそれより家優先だ。
「よし、それじゃ出発しますか。」
なるべく戦闘はしたくなっかたので、「ステルス:Lv3」を使って移動した。
ステルスはMP消費がなくてマジ感謝です。意外と職業「ボッチ」便利だな。
*5時間後*
「やっと、見つけた」
俺の目の前には、木々が生い茂る森があった。
さらに、すぐ近くに川もある。
だが、1つ問題がある。
木が異常にでかい、でかすぎる、横幅だけで2mある。
何これ屋久杉?
これじゃあ、家を作る以前に、木を切り倒して木材の確保もできそうにない。
何だろう、ことごとく俺の異世界ライフを邪魔されている気がする・・・・・
そんなことをぼやいていると、
「ん?」
念のため、使っていた「索敵」に反応があった。
どうやら、森の方から何か来るようだ。
まさか、ゴブリン?Lvが上がったから、前より楽に倒せるはずだが、下手すると一撃で殺されるので、会いたくない。
しかし、予想とは裏腹に、森から出てきたのは、豚とイノシシの中間のような顔をした、人型の魔物だった。
あ、これたぶんオークだ。
にしても、ゲームとかに出てくるオークにそっくりだな。
まあ、こっちには気が付いてなさそうだし、放っておくか。
んん?そういえば、オークってゲームで肉ドロップするよね?
まさか、これは肉をGETするチャンスですか?
そして、俺は「ステルス」を解除した。
すると、オークは気が付いたのか、豚のような鳴き声を上げてこっちに向かって移動しだしす。
それを見た俺はオークに言った、
「オークよ、君の肉は僕がおいしく食べてあげるから安心して・・・・・・・死ねーーーー!!!」
俺は銅の剣を構えオークに向かって、走り出した。
まずは、火》属性魔法の「ファイアーボール」をオークの顔面に当てる。
オ―クが怯んだので、首に銅の剣を振り下ろした。
ゴブリンの時みたいに弾かれることもなかった。
首がなくなったオークの体は、地面に倒れた。
オーク弱いな・・・・
そんなことより、肉だ。
俺は首が無くなったオークの体に近寄り肉をはぎ取る。
(モン○ンのはぎ取りってこんなにグロいんだ・・・・・)
水》属性魔法の「ウォーターボール」で肉に付いていた血を洗い流した。
洗い終わった肉は、脂身が程よく多く臭みも全然なかった。
「よーし、肉食うぞー!」
俺はすぐさま、肉を焼く順備をした。
そして、肉を焼き始めると、素晴らしい肉汁の香りがして、早く食べてしまいたい衝動に襲われたがぐっと堪える。
(一応、肉は毒抜きをしました)
肉が焼けたようなので、一口食べると、口の中にまさに幸福の塊を押し込まれたような気分になった。
「肉!食べずにはいられない!」
結局、肉を焼いては食べを繰り返し、食べ過ぎで動けなくなってしまった。
そしてその日は、移動の疲れもありそのまま寝た。(まだ夕方)
*翌朝*
あれ?なんで俺のこんな所で寝てるんだ?
あ。昨日オークの肉食べて、寝てしまったんっだった。
よく、魔物に襲われなかったな・・・・
昨日、食べ過ぎたせいか、空腹感はない。
「よし、今日こそ家を作ろう」
俺は試しに、銅の剣で木を切ってみた、
すると、以外にも、あっさり切れる。
え?こんなに大きいのに?
昨日の心配はなんだったの?
俺はそれから没頭して、木を切り倒しては、加工を繰り返した。
*2日後*
まあ、なんということでしょう!!!
2日前まで何もなっかた場所に、立派な木造の家が建ちました。
どこかの、ゲームの村みたいな、豆腐建築ではありません。
爆破建築のプロ匠や巨匠を軽く凌駕するできです。
素材も、天然の木と「物質形状変換魔法」で作った石の部品だけで、環境にも優しくなっています。
さらに、家から5分ほど歩いた森の中にゴミ捨て場を作り、今埋まっている、オーク3匹も森の良い栄養となるでしょう。