1話: 開幕ボッチ
ん・・・・・・、転送できたのかな?
目を開けようとしたがすぐさま閉じなおした。
そういえば、あの女神、頭悪いこと言ってたな。「13人を3人のグループに分ける」とか、
13÷3=4余り1だ。つまり、誰か一人になるわけだ。
1人じゃありませんように、1人じゃありませんように、1人じゃありませんように1人じゃありませんように、1人じゃありませんように1人じゃありませんように、せめてここでは、脱ボッチ!!!
俺は覚悟を決めて、目を開けた。
そこには、白くて綺麗な足が二本。キタ~~~~~~~~~!!!ヒャホ~~~!!!
神は、俺を見捨ててなっかた。しかも、この、足からして女子だ!やばい、考え方が変態だ。
まあいい、これで、ボッチと暑苦しい男だけパーティーはない。
ごめんね~。どこかのNEWボッチ君がんばれー!まあ、誰なのか確認しますか。
立ち上がって確認しようとすると、
「は~、やっと起きた。」
その声を聴いた途端、俺の体は、硬直した。なぜなら、声は転送される、直前に聞いたからだ。
「何、固まってんのよ、早く、立ち上がりなさい。この女神アル様が、わざわざ、
貴方だけのために、来てあげたんだから。」
は?あなただけ?何、言いてんの?つまり・・・・・・・・、
ハブられたの俺だったーーー!
いやまだだ、確認してからだ!
「まさか、俺だけ1人ですか?」
「あたりまえよ?貴方は、孤独!、ボッチ!、ソロ!。だから、私が来てあげたのよ?」
「え、まさか、仲間がいないから代わりに、女神様が仲間になってくれるんですか?」
それなら、初心者2人より神様1人のほうがいいに決まっている。
まさかの、当たり来た?これ。
「はあ?あんた、頭、大丈夫?んなわけないに決まってんだろ。バランス考えろや!」
う、うぜ~。
てか態度、転送前と変わってね?まさか、これが地ですか。
俺は、そこまで言われてまで、女神だからといって敬語を使うほどいい人間ではない。
「ふざけるな。バランス考えるのはあんただ!なんで俺だけ1人なんだよ!
戦力3分の1だぞ!どっかのパーティーを、4人にしたりすればいいじゃん!」
「今頃、無理よ。この世界では、転移系の魔法は、『170条の神法』で禁止されているの。ちなみに、
破ったら千年間、掃除や草むしりの奉仕活動よ」
いや、神様が草むしりって、神の世界って草生えるの?
しかも、飛鳥時代の憲法の名前パクるってどうなの?それ以前に、神用の法律とかあるんだ・・・・
「でも、流石にこのまま、ほったらかすのは、かわいそうだから慈悲で、
貴方が欲しい〈スキル〉を1つだけあげるわ。でも、強すぎるのはNGよ」
何!欲しいスキルをくれるだと!ほう、なら、
「ルー○で」
「なに、神も使用禁止のもの要求してんのよ!却下!」
「なら、コピー系スキル」
「強すぎるでしょう・・・ラノベの読みすぎ。却下」
む~手ごわいですね~、まあ、わざと強すぎるスキル要求したんだけどね。
ここからが、勝負どころだ。
「物質変換魔法」
「はー、貴方、人の話聞いて、
ここだ!今こそ、反撃の狼煙を上げろ!
アルが言い終わる前に、俺は、
・・
「じゃあ、物質形状変換魔法の質量はそのままで1日に使える回数制限有りでいいから」
アルは難しい顔をして悩んでいる。
そう、今まであえて強すぎるスキルを要求していたのは、急にランク下げて
使用制限までかけたなら、いいかなって思わせるためだ。
例えば、金がなくて困っているから、「百万円貸してくれ」って言われて貸すわけないが、
そのあと、すぐに「なら、1万円貸してくれ」って言われると、まあ、1万円くらいなら
ギリギリいいかなって思ってしう原理だ。
昔この方法での詐欺がはやりました。皆は騙されないようにね。
アルは、諦めたような顔をして、
「分かったわ。1日5回までの制限有ならいいわ」
GOOD!作戦どおり。
アルは、魔方陣的な何かを空中に書いて、
「はい。付けたわよ。ついでに、職業とかも確認してみて」
そうだったら、そういえばまだ、職業を見てない。何かな~
俺は、頭の中で、「ステータス」と念じた、
リクト《陸野 敬》 人族
職業:ボッチ 17歳
Lv:10
HP:180
MP:200
筋力:100
防御:95
すばやさ:110
賢さ:300
スキル:無詠唱、 ステータスオープン、 寿命UP:Lv100
ステルス:Lv4 索敵:Lv2 錬金:Lv1
魔力操作:Lv1
ユニークスキル 物質形状変換魔法:Lv1 〈使用可能回数 あと5回〉
・・・職業、《ボッチ》・・ふざけるなーーーーーーーーーー!!!!!!!