俺の二次元蹂躙物語
「そして『俺』がここにいるわけだが神野郎」
「うむ、というわけでどうするよ」
「俺を『ゼロの使い魔』の世界に行かせろ!」
そうだ。初めからそうすればよかったのだ。
指定事項以外、全てがランダムになるような危険世界なんかよりすでに確立されている二次元世界へGO!
チート能力で無双するも良し。
ヒロイン達を口説きまくるも良し。
原作知識を生かしていろいろ介入して良い話を方向にもって行くも良し。
才人とルイズカップリングはガチ派な俺としては、ここはタバサやお花畑お姫様、シエスタとおっぱいティファ。
さらにジェシカにマチルダ姉さん!でハーレムを狙いたい。
キュルケはおっぱい枠が埋まってるのでいいや。コッパゲとのラブラブ関係いいじゃない。
あ、モンモンも好きだけど、ギーシュがかわいそうだしなあ。
「どうよ!これならどうよ!」
「……ツマラン奴だなぁ」
神さんは、本気でつまらなそうに、冷めた目で俺を見ている。
ざまあみろ!と心の中で思いつつ、俺は
「ざまあみろ!」
と言った。
大事なことだからな。心と体で二度言う・
「……ツマラン奴だなぁ。大事なことなのでワッシも二回言ったぞ」
「うっせ!おまえはお前が楽しむためかもしれんが、俺は俺が楽しむためなんだからな。さあ、無理とは言わせねえぞ?」
「できるよ?できるけど、やめたほうがいいんじゃない?ワッシもつまんないし」
「いいから!できるならさっさと……おっと、あせるべきじゃなかったな。罠はきっとある。……いいか?ゼロの使い魔の世界っていっても、小説版だ。時期は丁度才人が呼び出されたころだ!数百年前・後とかじゃ目も当てられんし。そして場所はトリステイン魔法学院よりちょっと離れた平原だ。……旅人ということにして原作介入……これね!」
「あいよ。能力とかは今までのアレでいいのか?そんで憑依とか転生じゃなくて『来訪』でいいのか?」
「ああ、それでいいよ。……なんだよ、えらく素直だな」
「別に、大差ねーからな」
「?……ま、いいや。くっくっく……こんどこそ、俺のハーレムチート原作ひっかきまわし蹂躙ストーリーが始まるのだ」
「……あー、そうかい。ま、好きにするがいいさ」
そして、俺の足元から、自分が消えていく――
「じゃ、頑張れ。多分頑張っても意味無いけどな」
「あれ?いつもの『どんな形であろうとお前はお前の好きなように~』とかはないのか?」
「『意味が無い』からな。ツマラン世界を選んだもんだ。……あ、今回は特別だ。ギブアップを認めてやる」
え、何ソレ怖い――今までの負け惜しみとかじゃないの?
そんなことを思いながら――俺は『ゼロの使い魔』の世界に向ったのだった。
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