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神の暇つぶしによる俺のテンプレチート異世界記  作者: レトロ
エクストラモード
13/13

俺の回想録その1 俺と男の野望な奴隷ハーレム

本編は完結済み

エクストラモード開始


素敵!抱いて!

 どうにかして普通に人間のいる異世界に安定していけるようになったころである。


 今回の俺には目的があった。

 テンプレ展開の中でもお約束の一つ、「奴隷ハーレム」である。


「奴隷制度だと!?けしからん!でもあの子かわいい!よし、あの子を買おう!」

「ご主人様?」

「普通に名前で呼んでくれればいいよ。俺は奴隷のつもりで買ったんじゃない」

「じゃあ……ORE様」

「様もいらないんだけどなあ。まあいいか」

「素敵!抱いて!」


「週休二日で保険・厚生付?お給金もこんなに……?」

「ああ、ついでに有給もついている。頑張ってくれ」

「素敵!抱いて!」


「実は亡国の王女で……」

「よし、旅に出よう」

「素敵!抱いて!」


 これだ。

 お約束?マンネリ?テンプレ?

 

 結構じゃないか!

 

 ちなみに後半部分は男キャラの場合はぜひともモブとして

「ありがてぇ、ありがてぇ」

「俺たち奴隷にもこんな慈悲を」

とか俺を賛美していただきたい。


 そして俺のNAISEIによる奴隷解放への道

 称えられる俺

 これね!


「というわけで奴隷のいる世界でそこからの救出劇!これでいくぞ」

「あいよー」


 気軽に答えてくれる神野郎。

 こいつは、特に何も言わなくてもちゃんと普通の世界に連れて行ってくれることもそれなりにあるが(別のところで落とし穴があるが)、またたまにまともな世界じゃないところにもやっぱり連れて行きやがるので、油断はできない。

「言っておくが、そこに住んでる人たちは地球と生物学的に同じ人間種だからな!?前みたいに人間と同じ外見っていったら『外見は人間と同じ』を曲解して『その世界の支配種は、見た目は人間と全く同じだけど実は口に見えるところは尻の穴で尻の穴に見えるところは口。それまで恋人としていたキスはアスホール舐めろだった』とか星新一先生リスペクトな展開はなしだぞちくしょおおおおおお!」

「午後の恐竜はマジ名作。あの人の作品はどれもこれも未来に生きてるよな」「なにしろ出てくる道具とかサービスがもう数十年前(俺の死亡タイミング的に)の作品なのに、今読んでも斬新なんだよな」

「いくつかの作品に出てきたSFアイテムなんて実際に2012年現在の地球で実用化されてるくらいだしなぁ……生前のお前が良く見てたライターになろう!とかもああいうのがたくさんあったらよかったのに」

「うんそうだね、マジでそういうところお前と話が合うようね神野郎!ってやかましいわ!」


 気は合うんだよなあ……。


「んじゃあ生物学的なところは全部お前と同じでいいな」

「よし!じゃあそれで……ってちょっとまて。全部俺と同じって、全員俺と同じDNAなわけじゃねーからな?ちゃんと地球と同じような多様性にあふれた、俺の理解している人間種が繁栄してるんだからな?」

「あ」


「……なんだよ、その『その手があった』みたいな声は」

「ッチ」

「残念がるなや!」



 そして、俺は新たな世界に旅立って――




 がたごとがたごと

 がしゃん


「ってあれなんで俺つかまってんの?」

「新入り―静かにしてろー」


「あれ、なんで鞭打たれたりしてんの」

「新入りーこいつも運べよー」


「よし、そいつをもらおうか」

「まいどー」


「あれ?、なんで俺売られてんの」

「私の名前はゴーシュ・ジンサマー」

「ええと……ゴシュジンサマ?」

「普通に名前で呼んでくれればいいよ。私は奴隷として君を買ったつもりはない」



 そして、彼はいろいろと語ってくれた、

 奴隷制度に疑問を持っていて、奴隷制度を排して奴隷を解放したい。

 そのためいろいろな活動をしていて、今日は調査のためにここに来たら、なんか知性のありそうな物珍しい民族っぽい奴隷がいたので、興味を持って買ったと。

 そして、できれば自分を助けてほしいと。

 

 うん、それはいい。

 俺の知識で役立つものがあれば使えばいいと思うの。

 恩もあるし。

 

 でもあれー?

 なんかおかしくね?


 俺が頼んだのは「奴隷のいる世界でそこからの救出劇」だよって……あ。


「奴隷のいる世界でそこからの救出劇」



 ただし ヒロインポジション、俺。

 


 違う。

 そうじゃない。






「よし、もう一回だ神野郎。ただし助ける側は俺だから!」


 前の俺がいい感じに散った後(結局前の俺はサポート役にはなったがそれなりにいい人生だったっぽい。ハーレムにはならなくても普通にゴーさんの妹と結婚してたし)。

 

 だが、だ。

 

 ハーレムだ。

 俺はハーレムしたいんだ。

 

 わんこ型亜人のおにゃのこを奴隷として買って

「もう奴隷じゃないんだから、その奴隷の首輪、外していいんだぞ」

「やーです!だって、ご主人様と私をつなぐ絆なんですもん!」

「じゃあ……このチョーカーをプレゼントしよう。今までの奴隷の君じゃない。新しい君との俺との絆だ」

「素敵!抱いて!」


 とか、


 褐色剣士な少女が

「本当に守りたいものも守れず奴隷に落ちてのうのうと生きている……こんな私にはもう騎士の誇りなど!」

「俺がお前の主となろう、我が剣となれ。そして宝石で着飾った肥えた貴族などではなく、弱く泥にまみれながら、それでも強く生きあがく者たちをこそ守る者となれ」

「素敵!抱いて!」

 とか


 いろいろと陵辱されちゃったりした胸のおっきい娼婦な感じの美女に

「お願い、私はもうご主人様のモノだっていう証を、体に刻み込んで」

「君の体は君だけのものだ。諦めての行為ではなく、君が自分の意思でそう思ったとき、私のものになれ」

「素敵!抱いて!」


 とかいわれたいのされたいの!

 

「だから行くぞ今度こそ!レッツパーリィ!」

「ばいにー」

 

 

 そして新しい世界は、普通に地球っぽい世界だった。

 というかほぼ現代に近かった。

 というか

 

「社蓄ワロス」

「働いたら負けだと思っている」

「会社の奴隷にはなりたくねーよなー」


 ニートとブラック企業の溢れる社会だった。

 自殺率多くて働いてるやつより生活保護の方がマシっぽいとかどうなの。

 そんで俺は立ち上がって「サラリーマンを舐めんじゃねえ!」的な感じでいろんなところのシャッチョさんと仲良くなったり、リストラされそうな人たちを自分の会社で雇うとか新しい事業の立ち上げとかいろいろとチートな設定でいろんなおにゃのこと仲良くなれたりはしたけど。


 そうね。

 確かに社会の奴隷がたくさんいて、そこから助ける立場になって、ハーレムっぽくもなったよね。


「日本の企業戦士舐めんな、異世界」



 違う。

 だからって金太郎(そう)じゃない>。

次回の俺の異世界記 回想録編は


「異世界の真ん中でNAISEIを叫んだケモナー」


というわけでNAISEIチートです



うそです。

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