表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
D・H  作者: ララ
89/137

皆と皆の気持ちと決意と

なんでこんな事はなし始めたかって言うとまぁ思い出話なんだけどさ。



俺と悠里は一回だけ同じ子を好きになったことがあるんだ。



それがお互い分かった時はすごく驚いた。



で、負けず嫌いの悠里が言ったんだ。



同じ子を好きな限り僕とお前はライバルだって。



その間は一緒に学校いかなかったなぁ…。



これも悠里が言ったからなんだけどね、ライバルは一緒に学校に行かないとかいってさ。



俺は正直女の子よりも友だちのほうが大事だったからあきらめてもよかったんだけど…。



で、ある日悠里が俺に言ったんだ。



告白しなきゃなんも始まらないじゃんって。



それで告白することにしたんだけど…



俺は絶対に振られるってわかってたし…



その子は他校…他の学校って事ね。



そう…他校の子だったから話したこともなかった。



習い事が一緒だったんだ。



剣道。



悠里は2年くらいでやめちゃったけど。



それで習い事の帰り二人で告白することになった。



わざわざ着替え終わったその子を呼び出してね。



これが小学校5年生の時かな?



あの時なんて言ったんだっけ?



そうそう結局俺が言わされたんだ。



俺ら二人とも君の事好きなんだけどって。



結果は悠里の勝ち。



でもその時異変に気付いた。



その子の返事。




『僕…僕も悠里君好きだよ』




一人称が僕だったわけ。



悠里が一瞬喜んで固まったのが分かった。



だけど女の子でも僕って言う子はいるし…。



その時気付いた。



俺らはその子の名前知らなかったんだ。



って事はその子は悠里のことを前から知ってたわけだけど…。




『え…と、名前ってなんだっけ?君の』



そう聞いたのは俺。



悠里の顔に少し不安がみえた。




『名前?畠山幸太』



その時の悠里の顔は傑作だった!



なんせ好きだっていってた相手は男だったんだから。



正確に言えばオカマの卵かな?



しかも年上!!



中学生!!



悠里危なかったな〜!!



すぐに悠里はその子に断ったよ。


その時の畠山幸太は哀れだった。


『え?なんで?』


ってすごい剣幕できいてきて…。



そしたら悠里が『僕女の子がすきだから」』

って。



ひどいよな〜!!



自分から告白したくせに!


そんで帰り道悠里はポツリと俺に言った。



『僕しばらく友だちがいればいいや。女の子よりやっぱ友だちだな』



って。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ