皆と皆の気持ちと決意と
「そんでその後泣いちゃって…あれ?その前からか?まぁいいや。とにかくそのさらに後!怜と今後のことについて話した」
「今後?」
「そ。狂った魔術師と向き合うって。怜が言ってたように問題は狂った魔術師の心。だから狂った魔術師のしたいようにさせる。それが死を意味しても」
「…」
俺は少し不安になった。
狂った魔術師はどういう態度にでるだろう?
「だから俺言ったんだ。その時は一緒に死んでやるよって」
「え!?」
俺は驚いて布団から飛び起きた。
「それ本気?」
恐る恐る聞く。
「勿論!」
すごいや…って思った。
そんな簡単に決めれるんだ。
未練とかないの?
「俺は一人立ちしたときから怜といた。怜がずっと面倒みてくれてたんだ。俺はもう一心同体みたいな気がしてる。きっと怜もそうだと思うよ。だから俺は…」
焔は本当にそう思ってるんだ。
「でも怜は焔には生きてほしいんじゃない?」
「…うん。そう言われた。けどさ、狂った魔術師の前に出るときは勿論一緒だし狂った魔術師がその時俺だけ見逃すって事はないんじゃねぇかな?」
焔があっけらかんという。
前々から思ってたけど焔って結構怖いもの知らずだよな…。
「ん〜…ってか狂った魔術師も怜ころしちゃったらますます罪悪感たまっちゃうんじゃないかな。よくよく考えれば」
俺が少し疑問系で焔に問いかける。
「まぁな〜!でもそんなこと考える余裕があるかどうか…」
焔がう〜んと考え込んだ。
「じゃあ俺は狂った魔術師が怜を殺そうとしたら止めるよ!!」
焔がニカっと笑った。
「うん!なら俺も一緒にとめるよ」
俺もニカっと笑った。
ここらへんで俺は別の話をなげかけた。
「焔と怜ってどーやって一緒にいるようになったの?」
「あ〜!それ俺も今日ひそかに思い出してた!!俺と怜が会ったのは俺が7歳の時。怜は11歳。俺すんごい甘やかされて育てられてたからさ〜、上に何人か兄弟いてその上からも甘やかされてたし。だから上が一人立ちした時とか大泣きだったな〜。んで、俺が一人立ちする時はやっぱり俺は大泣きだった。不安と寂しさと…。まぁそんなやつは珍しくないとは思うけど俺の場合1週間毎日泣いて暮らしてた」
「へ〜…。なんか意外!」
焔が甘えただったなんてな〜。
うん。意外。
「意外か?まぁそれでさ、夜はいっつも木の上で寝てたんだけどその時も泣いてたんだ。そしたら泣き声を聞きつけた怜がきたってわけ」
「へ〜…!怜ってボランティア精神にあふれてんな〜」
「ボ…?まぁいいや。んで、なんか知んないけどいきなし一緒に行動することになったんだ。あ、そうそう今日怜が言ってたんだけど…なんで見ず知らずの子どもと行動しようと思ったと思う?」
「え?ん〜…なんでだろ…。自分も寂しかったから?」
「それもある。あとは罪悪感からなんだって」
「罪悪感?」
「そ。狂った魔術師の。だから弱いものを助ける事で自分はいい奴だって思いたかったらしいよ。でも今じゃ逆に怜が俺に助けられてるけどともいってた。馬鹿だよな〜!本当に馬鹿だよ」
そう言って少し焔は寂しそうな顔をした。
「でもその罪悪感のおかげで焔も救われたんじゃないの?」
「まぁな〜。そーだな〜。ま、怜だって俺がいてやってるから色々救われてるっていってたけど〜」
焔がちょっと偉そうにした。