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D・H  作者: ララ
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「和解」

「面白くなってきたぜ!!」



そういって焔は炎を口から発射する。



ごうっというガスバーナーをつけたときの音の倍の倍くらいの音が響く。


それから暖かい風。



砂の竜巻は少しウミ側へ行ったが…またすぐ焔側に帰ってきた、



「やるな〜♪」



焔がもう一回攻撃をしようとしたところでリンがとめる。



「どいてなさい」



私の出番よというばかりにリンは前へ出た。



すぐそこに炎を取り入れた砂の竜巻が迫っている。



「えいっ!!」


掛け声と共にでてきたのは火の鳥ならぬ水の鳥。



なんか水の鳥は鳴き声のようなものをあげている。



「キイイイイイイイイイイ!!」



水は一気に竜巻を包み込んだ。



火は消え竜巻が少し小さくなった…ところにウミが第二の竜巻を発生させる。



今度は海の水を使った水の竜巻だ。



「「怜・アリス、そっちはまかせたーーー!!」」



焔とリンが同時に叫んだ。



それと同時に二人は前へ出る。



「「了解!!!」」



アリスが念動力で竜巻の動きを止める。



すると怜は両手を上へあげた。



なんだ?



空が一瞬光ったと思うとなんとでっかい岩の塊が何個かでてきた。



でかすぎてみんなつぶれるかと思ったくらいだ。



焔とリンはさっさとその場を退散。



ウミも勿論退散。



アリスは慌ててワープした。



どっごーーーーーん!!!!!!




砂がどしゃーっとまいあがり地面が揺れた。



竜巻はおさまった。



…が、軽く津波発生。



俺は慌てて奇跡をよんだ。



「きっ奇跡をおこれっ!!!」



その途端津波はやんだ。



地震も。



「今の拓兄?すっげー…」



悠太君が口をあんぐりあけて砂浜にでていった。



「悠太君!」



俺も慌てて一緒に出て行った。



皆もそれと同時にでてきた。



ウミも。



「…久しぶりに暴れたら疲れた」



「食べる?」



アリスがおにぎりをさしだす。



さっきのバトル中もずっと持ってたのか…。



あ、俺らのおにぎりとかは無事なのかな?



後ろを振り返るとおにぎりとか荷物は全部なくなっていた。



「荷物ならこっちこっち」



声のするほう(前)をみると焔とリンは分担して荷物をもっていた。



抜け目ないなぁ…。



あの一瞬でとったのか…。



「…」


ウミは少し黙ってアリスとおにぎりをみた。



そしておにぎりをとって食べ始めた。



みんな喜んだ。



ウミは赤くなっていた。



少しだけウミと俺らの距離が縮まったって思った。



それでも俺自信とウミの距離は果てしなく開いてるのだろうけど。



それでもいつかわかりあえるんじゃないかななんて甘い期待を持てた。



ウミは俺にとって悠里を連れ去った憎い奴なのに…なのに分かり合いたいって思う俺は偽善者なのかな?



それとも今は協力者だからウミのこと敵視してなくて…それでにくしみも消えてるのかな?



わからないや。



最近の俺の中にはいろんな感情がでてきてなんだか色々麻痺してる気がするよ…。


本当に。


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