第6章「終末にむけて…」
「ん…」
目を少しあけてみるとすごく眩しかった。
外…?
ここはどこ?
ぱっちりと目をあけてよくみるとそこには見知らぬ人の顔があった。
「うわわわわわわわわ!?」
僕(悠里)はすごく驚いて飛び起きた。
「おはようw」
そいつはにっこり僕に挨拶をする。
「お…はよ…?」
おはようだって。
なんか学校思い出すなぁ…。
ウミとは朝「おはよう」なんて挨拶しなかったもんな…。
ん?
あれ?
ウミは?
そうだよ!!
ウミは???
「あのっ…ウミは…?」
「ウミ?ウミはね〜…いっちゃった」
ドキンって心臓がなった。
いっちゃった…?
「え…っと…どこへ…?」
どこへというかウミはきっと僕をおいていったことは本当は予想ついてたんだけど認めたくなかった。
「どこだろうね?」
そのはじめてみる男だか女だかよくわからない奴はニコリと僕に微笑んで見せた。
「どこだろうねって…;;どこいったの??」
僕はそいつに少しつかみかかった。
なのにそいつはすっかり僕のことを馬鹿にしているみたいで僕の頭を撫で始めた。
「そんなに心配しないで♪」
すごく楽しそうだ。
「心配しないでって…;;そういえば…アンタ誰?」
僕はやっと普通は初めに聞くべき事をきいた。
「うん。よくできましたww初めは自己紹介でしょ♪私は狂った魔術師って呼ばれてるのさ」
「僕は…」
「知ってる。悠里でしょ」
自己紹介する前にさえぎられた。
そういうのって少し腹立つ。
「僕のことしってるってことはウミにきいたんでしょ?ウミはどこいったの?」
僕は早く聞きたかった。
ウミのことを考えると不安で胸がつぶれそうだ。
ウミがいなくなっちゃったら僕は独りになっちゃうよ。
世界をいらないっていったけど…だけどやっぱり一人は嫌なんだ。
ウミだって一人が嫌だから僕を誘ったんじゃないの?
昔の世界は捨てたけど僕は今の世界は捨てないよ?
ウミがいる僕の世界。
君と僕の新しい世界。
ねぇどこにいるの?
ウミ。