「駒」
「そんなのタイミングが悪かったのよ!!悠里君にとってたまたまその日は厄日だった。そしてその日にたまたまウミが悠里君を連れてった。ただそれだけよ。もしかしたらその日じゃなかったかもしれない。どちらにしろ日ごろの悠里君の態度には少し問題があったみたいだし…罪悪感を背負うのはあんたらじゃなかったかもしれないのよ?それに今だって罪悪感を背負ってるのはアンタ達だけじゃないんじゃない?」
「「え?」」
ぺらぺらしゃべるリンをみながらまたもや俺たちは間抜けな顔をした。
「悠里君の周りの人は皆少なくとも罪悪感を感じてると思うわよ」
みんな(世間)には悠里は知らない子に今の世界が嫌だといってついてったと言っている。(警察が)
「そうか…お母さんお父さんとか…」
悠太君が納得したように名前をあげる。
そして俺も…。
「友だち…クラスのやつら…」
すべてはタイミングが悪かった。
そう考えると元気が出た。
「リンありがと…」
俺はお礼をいった。
悠太君も…。
「あの…ありがとうございます」
「いいのよ!ほら、もうそろそろ家帰らないと親御さん心配するんじゃないの?」
あたりをみるともう暗くなりかけてた。
「…家に帰ろっか…」
俺が悠太君を見る。
悠太君も俺を見た。
「うん…!」
リンのおかげで心が少し軽くなった気がした。
それはきっと悠太君も同じ。
悠里…悠里は心を重くしてるのかな?
もしそうなら祈るよ。
悠里の心が軽くなるようにと。