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D・H  作者: ララ
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「糸」

次の日がきた。



今日が僕にとって選択の日だってことを僕はまだ知らなかった。



知っていたのは銀髪少年のみ。




僕はいつも通り学校へ行く。



眠いけどこればっかりはどうにもならない。



義務教育だしね。

(僕は中学2年生)



前にもいったとおり最近の僕はイライラしていた。



八つ当たり相手は家族だけじゃなかった。




そう友達にも。




最近僕は避けられていた。



みんな僕に気を使っていた。






昨日まで。







ガラッと僕が教室のドアを開けたとたん教室は嫌な雰囲気になった。




いきなりシーンと静まり返る。



そしてすぐにおしゃべりがはじまった。



少し嫌な予感がした。



「おはよ」



僕は仲良くしていた子3人に声をかける。




「・・・・・おはよ」




嫌な言い方だ。



腹がたった僕は3人の内の一人、拓斗の肩をつかんだ。




「なんだよ! 感じ悪いな!」



僕が怒ると拓斗はこちらをむき思いっきり僕を睨んだ。



「感じ悪いのはどっちだよ!!! 毎日毎日お前にはうんざりしてんだよ! みんな!」



ものすごい剣幕で僕は怒鳴られた。



声が出ない。


言葉が出ない。



みんなの視線が痛い。



僕は嫌われてる。



みんなに。



拓斗に・・・。




「・・・離せよ」



拓斗が罰の悪そうな顔をして僕から視線をそらす。



なんでこっちみないんだよ?



拓斗。










僕は独りになった瞬間を感じた。




呆然としながら僕は身動きすらできなかった。



ただただ椅子に座っていた。



授業なんて耳に入らない。



何回も涙があふれそうになった。



僕はそのたびに上をむき深呼吸をするしかなかった。




早く家に帰りたかった。




僕はとうとう昼休みで早退してしまった。





ああ・・僕が悪いのはわかってる。



自業自得だってしってる。



わかってるんだよ?





なのに憎らしくてとても悲しい。










心が重くて耐えられないよ。

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