「たくらみ」
「昔も今でもその人が一番好きなのよね〜ww彼はね、困ってた私に声を掛けてくれた。そんな彼に私ワープの事とか全部話しちゃったのよね〜!」
「「え!?」」
怜は即座に反応した。
焔も。
どうやら興味が戻ったらしい。
「そしたら信じてくれて一緒に練習付き合って切れたの。ご飯とかも世話してくれて…。帰るときは2人とも泣いたわ」
「じゃあそれからたくさん会ってるわけ???」
焔が素朴な疑問を投げかける。
「いいえ。場所がわからなかったから…」
「「そっか〜」」
なんか妙にしんみりしてしまった。
俺(焔)にはそんな相手いるかな?
できるのかな?
そう考えたら恥ずかしくなって顔が赤くなった。
(俺…何考えてんだ…///)
一人で自暴自棄に陥ってる焔に二人は気付いた。
「焔?顔赤いよ?」
怜が焔の顔を覗き込む。
「お子様にはまだ早い話だったかしら〜???」
リンはニヤニヤしながら焔をみる。
「うるせーーー!!ほっといてくれ!!」
焔は空き地から抜けて走っていってしまった。
「焔!!!」
怜は追いかけようと走り出した…
が、リンにとめられた。
「ほっといてあげなさいよ!」
「え…?」
「いろいろ考えることがあるんでしょ」
「うん…」
怜はしぶしぶ空き地に戻った。
私は世界を滅ぼしたくない。
それをとめるために焔の力が左右するのよね〜。
あっち(ウミ)につかれたら厄介だし。
怜もついてくだろうしね。
全く…世界滅ぼすなんてとんでもないこと考えるんだから。
それでも私がこの二人を連れてきたのは「愛」を
学んでもらうためなのよね〜w
まぁ…最も怜はもうすでに持っているけど。
焔も持ってるんだけど自覚がないのよね。
ま…この世界にいれば少しは感じられるはず…。
愛ってやつを…。