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D・H  作者: ララ
32/137

「展開」

「リン!!!」


青髪が叫ぶ。


その直後に赤毛も叫んだ。



「はーーーーーー!?このオカマが!?」



「何よ〜!!オカマじゃ悪いわけ?心は立派なレディーよ!!」



そう。リンの姿はどうみても…オカマだった。


広い肩幅。


太い首。


陸にあがった二つの手はごつい。



「よいしょっと」


年寄りくさい掛け声をあげるとリンは完全に陸にあがってきた。



ザバーーーー。



「あら〜!青髪のマジシャンちゃんじゃないww」



「その呼び名やめろよ…;それからチャン付けも!」


青髪が少し照れつつ言う。


青髪の本来の呼び名は「青髪の召喚術師」なのだが「召喚術師」は堅苦しいというのでリンはマジシャンとよんでいる。



青髪はその呼び名の通り召喚術が得意だ。


だから思ったものをマジシャンのようにポンポンだせる。

(限界があるが)


例えば剣がほしいと念じれば剣がでてくるというわけだ。



「あら〜いいじゃない!マジシャンなんて素敵よ〜ww」



「…マジシャンって…何だ?」

赤毛がぽかんとした顔で青髪にきく。


こちらの世界にマジシャンなんていないから知らないのも無理はない。



「マジシャンはねぇ〜、向こうの世界にいる人で、青髪ちゃんみたいの能力と似たことをする人のことwただ違いはタネも仕掛けもあるかないかってとこね♪」



「なーんでお前が答えるんだよ!!俺が質問したのはこいつにだろーーー!?」


赤毛が真っ赤になって青髪を指差しながらリンをにらみつけた。



「やぁね〜!キレっぽくて。でも可愛いから許しちゃうww」


リンは赤毛にウインクした…と同時に赤毛の顔はみるみる真っ青に…。




「なんなんだよコイツ〜!!おい!さっさと帰ろうぜ!」


必死になって赤毛は青髪の服の裾をつかみ揺さぶる。



「おいおい;俺らワープさせてもらいにきたんだろー?」


青髪が困ったように赤毛をみる。


赤毛はすっかり忘れてたらしく


「あぁ!!」


と一言放ち間抜けな顔をみせた。



「ワープしたかったのー?あんたら。そうならはやくいってくれたらよかったのに〜っ!」


いかにも親切な人というようにリンは青髪をみた。


早く言いたかったんだけどさ…。


青髪はリンと赤毛を交互に見るとねずみがつくほどの小さな小さなため息をついた。




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