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D・H  作者: ララ
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「展開」

僕(悠里)はすっかり忘れてた。



あの女の子みたいなウミの知り合いが他にもいるって…そんな可能性があること…。



それからあの女の子が僕らをとめようとしていること。



世界中のニュースは今オーストラリアに集中している。


謎の病気発生。子どもがおかしいって。



勿論僕とウミの仕業。



とりあえずオーストラリアで練習をして来週までには

オーストラリアの人ぜーんぶの心をとる。



人の心をとるって結構疲れるんだよね。



オーストラリアは僕が担当。



ウミは明日から中国をやるっていってた。



そして…それがおわったらどこかな?



日本は…まだいい…。


もう少したってから。


最後の最後にいっきにつぶす。


綺麗にね。


日本人は儚いものがすきだから儚く心をとられてもらう。




本当はもうすぐに日本をつぶせばよかったんだ。


でもまさかそんな邪魔が入るなんて思わないから。


予想外のこと。


まさか僕が…。


計画が一気にずれるなんて。




ごめんね?ウミ。



僕がもっとしっかりしてればあんなことにならなかったのにね。


この時の僕らは何一つわかっちゃいなかったけど。







その頃赤毛たちは暗いジャングルを抜け、少し明るいところにでた。


そこには泉がある。


青く透き通った泉。


青髪と赤毛はその泉にやってきた。


勿論ワープできる知り合いを訪ねて…。



「おーい!!いるか〜〜!?」


青髪がそれはもうまわりに響いてこだまするくらい大きな声で叫んだ。



「おい!誰もいないじゃねーかよ?」


赤毛が少し青髪を睨む。

疑わし気な目で。



「いや、あいつは水の中にいるんだよ」



「水ん中ーーーーーー!?」

赤毛がはじめの青髪の叫び声よりも大きい声で叫ぶ。




「そ。水の中。きいたことない?水使いリン」




「聞いた…きいたことある!!!名前のあるかわったやつ!世界を知ることができるやつだ!!!すっごい物知りで水を操る!」


赤毛は思い出したようで、気付いたことをすべて話した。

興奮しながら。




「あったり〜♪そうそう!名前もってんだよねー★あ、名前ってなんだか知ってるよね?」



「あ、あったりまえだろ!?…大体は…」


赤毛が最後の方はぼそぼそと話した。

おそらくあいまいにしか意味を理解していないのだろう。

この世界には「名前」をもってる人が少ないので「名前」の意味を知らない人も少なくない。




「名前はー、あれだよ!個人と個人をわけるやつー!思うに便利だよな!いちいち青髪のなんとやらっていわなくても良いんだから」


青髪が思いついたようにいう。



「…なんでつけないんだ?みんな」


赤毛が不思議そうに青髪に聞く。



「そりゃ…付けてくれる人がいないからじゃねぇ?知り合う奴の数も人によっちゃ0だし…。でも…便利だよな。」


青髪は自分で確認するようにゆっくりゆっくり言葉を発する。



「じゃあ名前もてばいいじゃな〜い!」



青髪と赤毛は一斉に泉のほうをみた。


今確かに泉の方から声がした。


やや低い声でおねえ言葉を発する声の主。


アイツしかいないと青髪は思った。




案の定。



アイツだ。






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