「始まり」
「この世界は分離したのが間違いだった。 おかげで僕の世界は空虚だらけ。 悠里の世界は闇を知っていって今戦争とか・・そういうものが生まれてる。 こんなひどい世界・・いらないと・・醜いと僕は思うんだ。 そうだろ? 悠里」
醜い世界。
いらない世界。
僕がいた世界。
僕は・・・僕の答えは?
「そうだね・・・。 こんな世界・・なくなればいいよ」
心の闇が僕の考えを闇の真っ暗なほうへ導いていく。
もうどうにもならないね。
僕は選ばれた。
これは世界を正すことなんだ。
僕等が世界を滅ぼすってことは正しいんだ。
そう考えると世界を早く滅ぼしたくなってきた。
心をとられた人間ってどんな顔してんのかな?
やる気ない顔?
間抜けな顔?
世界が滅びる瞬間人はどんな顔をするんだろ?
絶望する顔?
安堵する顔?
少なくとも希望にあふれる顔はないだろう。
「そういってくれて嬉しいよ。 期待通りだ。 君は闇に染まりやすいってわかってた・・。 それに意思が強い。 最高の適合者だよ!」
ウミが笑った。
その笑顔は今までで一番邪悪なもののように思えた。
あぁ・・・ウミは闇そのものなんだ。
僕はそう感じた。
「2人で世界を滅ぼそう。 人間のいない世界へ作り直そう。 ね? 悠里」
ウミが僕の手をとる。
僕は少し強く握り返した。
「そうだねウミ・・。 2人ならできるさ」
僕が世界を滅ぼして作り直す。
数日前なら考えられない。
まるで天地創造。
僕は神様並の力をもてたってことなのかな?
それはいいすぎか・・。
「そういえば・・・僕ら世界を滅ぼした後どうするの? まさか僕らまで死ぬとかいわないよね?」
僕は恐る恐るきいてみた。
ウミなら「一緒に滅びるのさ」なんていいそうだ。
そんな気がする。
ウミのことはまだ会って少ししかたってないのによく知ってるみたいに思えてくる。
なんでかな?
誰かに雰囲気が似てるのかも・・。
誰かに・・。
僕と似てるのかな?
・・・・わかんないや。
「僕らまで死なないよ」
そう言うウミの言葉に僕はほっとした。
「じゃあどうすんの?」
「別の世界に飛ぶんだよ。 僕らならやっていけるさ」
別の世界・・・。
この世界を滅ぼして僕らは新天地へ行く。
不謹慎かもしれないけど僕はわくわくしていた。
「楽しそうだね」
ウミに僕の気持ちを読まれたらしい。
そんな楽しそうな顔してたかな・・・?
「・・・別に・・」
僕はわざと興味ないふりをした。
「そう。まあいけど・・・。 それじゃあはじめようか。 悠里が力を使いこなせるようにしよう」
「・・!うん!」
力を僕が使う。
やっぱりわくわくする。
僕が力を手にした瞬間に世界滅亡のカウントダウンははじまっていたんだね。
ここまで読んでくださった皆さんありがとうございます^▼^
今まであとがきもなんもかかなかったララです^^;
これから新キャラがでてきます★(予告・・・?)
話も進展するはずなんで宜しければまた読んでやってくださいww
そして宜しければ評価書いてください♪
では失礼致します。