DARKHEART
「アリスー!!!」
テントを思い切り開ける。
「わっ!びっくりした!」
アリスが思い切り俺を睨んだ…気がした。
「で、何?」
少し不機嫌そうな顔でアリスは俺をみる。
「や…あの…悠里たちまだ現れてないかなって;;気探してなきゃ見つけられないんじゃないかって」
そう俺がしどろもどろに言うと横から悠太君が顔をだしてきた。
「今それを探してるんだよ〜。アリスとリンはぁ」
テントの中にはリンもいた。
「なるほど…そりゃ…ごめん」
俺が謝った。
その瞬間悠太君がにやっと笑った。
そしてリンを呼ぶ。
「ねぇリン!!ちょっとさー、打ち合わせって言うかー外でない?なんか散歩したーい。でも一人って嫌だし。散歩しながら気探せないの?」
そういうとリンは一瞬はっとした顔をした。
それからやっぱり二ヤっと笑った。
「いいわよ〜!いきましょ!」
リンがそさくさと悠太君のとこへいく。
すると悠太君が僕に耳打ちした。
「告白しちゃいなよ!」
そういわれた瞬間俺はすごく慌てて一瞬頭が真っ白になってその後顔が真っ赤になった。
そんなこんなで俺とアリスは二人きり。
アリスはきょとんとしている。
そして俺に一言。
「まだなんか用?」
これにはさすがにぐさっときた。
きついよ…。
「あの…その…」
さすがにすぐにはいえない…。
「?」
アリスは少しいらだたしげに俺を見てる。
逆に俺は真っ赤。
ってか気付かないかな…!
アリスも俺の気持ちに…。
「だからぁ…俺…俺アリスが…アリスが好きなんだ!!!」
言ったーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!
俺頑張った!!
本当は悠里つれもどしたら言うつもりだったのに。
ってかまだ心臓バクバクいってるし…。
アリスの返事は?
「やっ…。何〜〜?いきなり!すっごい照れちゃうけど…」
少し顔を赤くしてアリスがそういう。
なんか反応…微妙?
「で…アリスの返事は?」
俺がそうきくとアリスはきょとんとした。
「返事?ああ…そりゃー私も…拓斗すきだよ?だから一緒にいるんじゃない!!」
正直めっちゃがっかりした。
俺がききたいのはそういう事じゃなくて…。
あぁどうしたら伝わるんだ!?
もどかしくてイライラする。