DARKHEART
「死場所なら僕がつれてってあげるよ」
僕は狂った魔術師にむかってにっこり笑った。
「え…?」
「綺麗な場所がいいんでしょ?」
僕が笑うと狂った魔術師も笑った。
「…悠里は優しいね。心をとっても。私は…悠里を巻き込むべきじゃない」
そういった狂った魔術師の顔からは笑顔が消えた。
「?いきなり何いちゃってんの?」
僕はなんだか不安になった。
「世界を滅ぼすって実感してから、なんだかいろんな気持ちがあふれてきてとまらない。でも私は世界を滅ぼさないといろいろな苦しみから逃れられない。本当はもう一つ方法があるんだけどそれはできるかわからない」
狂った魔術師の顔は真剣だった。
「何…?なんか嫌だ。何がいいたいの?」
「悠里の所為だよ?」
狂った魔術師は僕をみた。
「え?」
僕の所為?
なんで?
わけわかんない。
「悠里が私に心を与えた。悠里といると私は一人じゃないから。だからいろんな感情が生まれてきちゃうんだよ。感情は一人じゃ成り立たないから」
「え…?そんなん…」
僕はなんていえばいいかわかんなくて言葉に詰まった。
「なんてね」
狂った魔術師はにっこり笑った。
「へ…?」
僕はきょとんとした。
「最後の能力かけてあげる」
藪から某にいきなりこんなことを狂った魔術師は言う。
わけがわからない。
「な…なに?」
僕は何がなんだか分からなくてすごく戸惑った。
「強くしてあげるってこと。悠里の能力」
「え?」
「これから世界を滅ぼしに行くんだから」
そういって狂った魔術師はウインクした。
そっか!もう完璧に心は決まってるんだね!
「うん!」
僕は元気良く返事した。
「じゃ、目つぶって」
狂った魔術師はそういって僕の目を閉じさせた。
何かが体中に流れてる気がした。
エネルギー?
なにかわかんないけど。
それは大きなもののような気がした。
目を開けたら狂った魔術師は笑っていた。
「おわりだよ。悠里」
僕も笑った。
「うん」
「さ、いこうか」
狂った魔術師が僕に手を差し伸べる。
あの日、このすべての始まりの日ウミが僕にしたみたいに。
「うん!」
僕はその手を掴んだ。
「どこにいくの?」
「う〜ん…日本かな?」
狂った魔術師は考えたようにいったけど実際はあんま考えてないみたいだ。
「悪趣味〜!」
僕は笑いながら言った。
「なんで?」
狂った魔術師も笑いながら聞き返す。
「だってさー、日本って僕の故郷じゃん」
そういうと狂った魔術師は一瞬きょとんとして僕に聞いた。
「嫌だ?」
僕はにーっこり笑った。
「全然!」
そう僕が言ってからすぐに僕らは日本へワープした。