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D・H  作者: ララ
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DARKHEART

「じゃあ俺らも同志だね」




焔がにっこり笑った。



俺は驚いた。




ウミなんかはもっと驚いていた。




同志…確かに。




仲間ってか同志なのかも。




なんかその言葉で明るくなった気がするよ。




「同志…だな!」




俺も笑った。





「だね」




ウミまでもが笑っていた。




「あぁ」




怜も。





「俺ら同志は絶対に皆であきらめず最後まで戦うことを誓います!」




俺がふざけてそういったら周りはシーンとなった。




ノってくれてもいいのに…。




「誓うって?」




焔がきょとんとする。



ああ。意味知らないのか!





「約束するみたいな意味だよ」




俺が答えた。




そしたら焔はにかっと笑って俺の真似をした。




「俺も誓います!」




そしたらウミと怜も言った。




「誓います」




なんだか面白くなってきた。




「あとで皆でやろうぜ!戦いの前に!」




焔が楽しそうに言った。




「うん!」




俺も元気に答える。




そしたら怜とウミは一瞬不思議そうな顔をした。




そしてウミはそれを言葉にした。




「そういえば戦いっていつはじまるの?」




そしたら怜もいった。




「俺も今それ考えてた」




俺らは固まった。




そういえばいつなんだ?




一分後かも!




狂った魔術師はなんもいってなかった!




3日後としか。




もしかしてもう準備してる?




まさか滅ぼし始めてる?




ってかもしそうならやばくね?




皆同じ考えだったみたいで、少し顔が青ざめていた。




「アリス…起こして気を感じ取ってもらったほうがいいんじゃない?」




焔が不安そうに言う。




「うん…!」




俺らは慌てて起こしに行った。




拓斗達が急いでる間悠里たちはただぼーっとしていた。




「ねぇ…いついくの?」




僕(悠里)は狂った魔術師をみた。





「もう少し。最後にみたいとことかないの?」




狂った魔術師がきく。





「みたいとこ…?そんなのないよ…」




今日ですべてが最後だということを僕はなんだか感じていた。




よく考えれば短い人生だったな。




最後は本当にすごく内容のある人生だったけど。




なんせ世界滅亡だしね。





「狂った魔術師はどっかみたいとこあんの?」




僕は狂った魔術師をみた。





「私は…特にない。あぁ…綺麗な場所で消えたいかもね」




そういって狂った魔術師はにこっと笑った。





「そっか」




僕も笑った。




なんでか笑った。





綺麗な場所に狂った魔術師を連れて行きたいと思った。





「綺麗な場所か…」




思いついたのはウミといたあの場所。





この世の最も綺麗な場所っていってた。




そこなら死場所に丁度いいんじゃないかな?




そうしたらそこに弟の怜も連れてけばいいよ。




でも僕も一緒に入れてね?





一人はやっぱり寂しいから。


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