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D・H  作者: ララ
126/137

前日

みんなやりたいことはいろいろあった。




「私はアレックスのとこへいくわ」




とリン。




「あたしは〜…焔の手伝い♪」



これはアリス。




「俺も」



そして怜。




「僕は悠里に謝る。そして…悠里が気が済むようにする」




ウミは悠里のことがずっと気になってるみたいだった。




「僕はー…兄ちゃんと仲直りしたいな」



悠太君も。




そして俺も。




「俺は悠里に謝って悠里を殴る」




「「「「「「え?」」」」」」



みんなが反応した。




「悠里だって悪い事したんだしさ。んで、俺も悠里に殴ってもらう」




俺がにっこり笑うとみんなは唖然としていた。




それからウミがにやっと笑ってこう言った。




「なら僕は悠里を殴った拓斗を殴るよw」




「なんでだよ〜〜〜〜〜!!!」





「そして拓斗は僕を殴ったら良い」




ウミはやっぱ悠里のことを気にしてる。



罪悪感でいっぱいなんだ。




そんな微妙な雰囲気を壊すように悠太君が言った。




「じゃあみんなで殴り合おうよ♪」




「お!いいな〜!殴り合い!!」



焔もそれにのる。




「能力で戦うっていうのもいいんじゃない?」




と怜。





「私がんばる!!」



アリスがガッツポーズをとった。




「私はみてるわ〜。審判ってことでww」




リンがウインクしながら答えた。




なんかみんなの優しさみたいなものが伝わってきて嬉しかった。




だけどこの戦いが終わったらもうお別れだ。





そうだ…!



「俺は写真とりたいな」



俺がみんなに提案してみる。




「いいね!写真!!!」



悠太君が笑った。




「写真?」



ほかのみんなは写真が何かわからないみたいで首をかしげた。




「そ。俺らの姿をみたいなものに直接のこしておけるみたいなやつ…」




俺の説明じゃみんなよくわかんなかったみたいでまだ首をかしげていた。




そしたら悠太君がかばんがら写真をもってきた。



そこにはまだ小学生の頃の俺と悠里と悠太君がうつってた。





「あ!拓斗だ!」




「悠里…!?」




みんなすんごい驚いてる。




焔なんてめっちゃでかく口あけてる。




「すっげー…」




普段冷静な怜やウミまでもが本当に驚いてるのがみてわかった。






「でもさー…俺今もとりたいなー。この写真ってやつ」



焔がボソッと言った。




「今?」





「うん」





それから焔はじっと写真をみつめてやがて口を開いた。




「戦いの途中にさー、なんか辛くなったりしたらさ、これみたっけいいかな?みたいな。元気でそうじゃん!みんなの顔が一気に見れるんだもん」




そして焔は少し顔を赤くした。





「今か〜…」




俺は考えた。




今って言われても…カメラなんかないし、取りに行くなんて絶対に無理。




母さんに会うかもしれないしね。




それは悠太君も同じ。





「じゃあプリクラでもとりにいく?」




悠太君があっさり思いつきそうでかつ思いつかなかった提案をした。




プリクラ!




その手があったか!!





お金はもってる!




「それいいじゃん!!」




「でしょでしょ???」




喜んでる俺らをよそに他の皆は不思議そうな顔をした。





「「「「「プリクラ?」」」」」





そうだ。皆知らないんだ!プリクラを。





「写真と似たようなもんだよ。ただ写真より小さいしラクガキとか簡単にできちゃうし、シールになってるんだ」





「「「「「シール?」」」」」



今度はシールが何か分からないらしい。





「シールって言うのは…くっつくんだ。例えばこの写真を木に貼ったりできるってわけ」




「「「「「へ〜…」」」」」




みんなは写真をまじまじ見ながら感心した声をあげた。




だけどこうして皆と写真みたりプリクラとろうなんて言ってたら、明日の状況が想像できないよ。




まさか世界をかけて戦ってるなんて。



それも悠里と。




信じたくないよ。





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