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D・H  作者: ララ
125/137

前日

いよいよ最後の日。



明日世界が滅びるかもしれない。




最後の日になるかもしれない。



だけどきっと俺らなら大丈夫。



ちゃんと世界を守れる。




そんな不安と希望を覚えた今日。




俺(拓斗)らは特訓する気にはあんまりなれなかった。




最後の日はなんとなく静かにすごしたかったんだ。




だから俺らはみんなで浜辺に座ってぼ〜っとしていた。





「あ〜ぁ…。いよいよ明日だね〜」



悠太君がポツリとつぶやいた。




「うん…」



みんな一斉に頷く。




「なーんか特訓する気にもなんねーな!」



焔がニヒっと笑う。




「ゆっくりしてたい感じ」




怜が頷きながら答える。




「そうね〜…」



リンも頷いた。




「今さら何したって無駄だもんね」




お、アリスらしからぬ発言。




「そうだね。勝負は運もあるしね」



ウミが答える。




「うん…」




俺が頷きまた沈黙が流れた。




「もしさー、ってか絶対だけど、世界を守ったらまず何する?」



悠太君が突然聞いてきた。




「俺はぁ、母さん探す!そんでもって俺の世界を変えるんだ!!」



焔が叫ぶように答えた。




「世界を?」



みんながいっせいに聞いた。




「そ。世界を」




「どうやって?」



ウミがきく。




「どうやって…理想はこの拓斗達の世界なんだけど…。みんなに呼びかけたりする!この世界をみせたり。いっぱい友達を作って人と人とのかかわりを増やさせる!!!」




簡単にできることではないだろうと思ったけど、焔らしいや!




「なら俺はそれを手伝うよ」




怜がにっこり笑った。




「あたしも手伝う!」



アリスが嬉しそうに言った。



「僕も手伝ってやるか…」



ウミはえらそうだ。




「何だよその言い方〜〜〜!ウミのばーか!」




焔がふくれてみせる。




みんな笑った。




焔のこの願いはむこうの世界の多分みんなが願ってること。





願いそうで願わない願い。





この世界を救えたら…もし明日世界が滅びるとしたら君はどうする?








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