表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
D・H  作者: ララ
110/137

3日前

1時間ほど話した後私とアレックスは思い出の場所をめぐった。


森や川原…学校とかね。


そしてアレックスの家。


「懐かしいな〜」


私がポツリというとアレックスは少しむくれた顔で「だってリンがこなかったから」っていった。


場所がわからなかったって言ったけど本当は半分嘘。


本当はね、怖かったの。


こっちの世界にくるのもあなたに会うのも。


初めは本当に場所がわからなかった。


でも大きくなってから自由にワープできるようになって…探そうと思えば探せたのかもしれない。


だけどこっちの世界に干渉するのが怖かったし(だって仕組みとか全然わからないんですもの)あなたに会って忘れられてるのも嫌だったから。


アレックスは私のことなんかそういう意味では好きじゃないだろうから私の気持ちはわかんないと思う。


私はきっとあなたに会えたときあなたの倍の倍くらいは喜んだと思うわ。


まぁ…そんなこと伝える気もないんだけどね。


気持ちがられるって…そういう不安が少しはある。


けどアレックスはそういう人じゃないっていうことも知ってる。


だけどアレックスが私を恋愛対象として好きではないことも私は知ってるのよ。


「懐かしいな〜!ここでよく練習したよな〜」


そういってアレックスが歩いていったところはアレックスの家の庭。


大きな木が一本隅っこに生えてるの。


その前で練習してたものね〜。


「本当…。懐かしい…」


「結局リン3ヶ月くらいここいたよな〜!!英語もうまくなったし!」


そうそう。


ここにこなきゃ英語こんなに上達しなかったわ。


「アレックスも日本語いくつか覚えたじゃない」


「鈴とかね」


「そうそう…」


実はアレックスは私の名付け親。


リンって名前は鈴の音からきてるの。


「あれはさー…確かクリスマスだったよなー」


そういってアレックスは木の上のほうをみた。


日の光が木々の間からもれてきて少しまぶしい。


この木がこんな青々と葉をつけているのははじめてみたわ…。


そうクリスマス。


私がきたのはクリスマスの1ヶ月前くらいだったもの。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ