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D・H  作者: ララ
109/137

3日前


「それでアレックスとアレックスのおじいさんは元気?」




「あぁ!!アレックスは元気だ!!でも…じーさんはもう死んじまったよ…」




「え…?」



「一昨年になぁ…老衰で。その時のアレックスはみてられなかったよ」



「そうなの…」



おじいさんはもういないの…。



なんか涙でてきた…。



「で、アレックスはどこに?」




「今日は日曜だから教会かな?」




「ありがとう!!」



「おう!」



私はおじさんと別れて境界へいった。



ここの人たちって本当に良い人ばかりだったのよね。




教会の扉の前に立つとすごく緊張した。



私らしくないじゃない。



手が震えちゃってるわよ?



そ〜っと扉に手を触れる。



そしてあけた。




中にいる人がこちらをみる。



もう礼拝は終わった後だったので、中には金髪の男と牧師の二人しかいなかった。



二人がこっちをむく。



金髪が口を開いた。




「リン!?」




「あ…」



やっぱり!!!



アレックス!!!!!!




嬉しすぎて声が出ない。



視界がぼやけてく。



あ〜!!泣くんじゃないわよ私!!!



慌てて袖で涙をぬぐい笑顔を作る。




「久しぶり!アレックス!」




そう私が彼の名前を読んだ途端彼はこっちに慌てて小走りできた。



そして私を抱きしめた。



「リン!!!!!」




「アレックス!」



私は嬉しくてなんだか少し泣けちゃった。




「よかった!!あれからどうしたかなって思ってたんだ!!リン!!」



アレックスは背も大きくなって大分変わったようにみえたけど、その笑顔にはやっぱり面影があった。



「あれから無事にむこうの世界に着いたわ!」



「そっか〜!なんで会いに来てくれなかったんだ?」



「それは…場所が分からなくて…」



私とアレックスが会話してると神父様が間に入ってきた。



「おぉ…!本当に久しぶりだ!」



「お久しぶりです。神父様」



この神父様は私がこっちの世界にきた時に結構お世話になった神父様。



色々なお話を私とアレックスにきかせてくれたわ。



「「それにしても…」」



二人が同時に何か言おうとしてる。


多分それは私があまり聞きたくない言葉…。




「「リンって男だったんだ!」」



やっぱりね…。


普段なら心はレディーよ!っていうところなんだけど…アレックスの前ではなんだかいえなかった。



そうしたらアレックスと神父様はにこっと笑ったわ。



それから嬉しい言葉をくれた。



「「まぁ、リンはリンなんだけどな」」



二人があんまりかぶるもんだから私達大笑いしちゃった。



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