相馬中村攻城戦
「殿。よくぞご無事で!」
「ああ。我は軽傷で撤退できたが殿を務めていた胤秀は討ち取られてしまった....」
「田中殿が...」
「我々の残兵は負傷兵を合わせても1000人程度。相馬中村城に籠城する他あるまい。」
「ははっ!」
「なかなか苦戦してしまったのう。茂庭殿。」
「そうですな。こちらも600人程度が討死し、白石殿が傷を負われてしまいましたからね。」
「ここは敵の準備が整わぬうちに一挙に城を落としましょうぞ!」
「応!」
「殿!伊達軍が城を包囲しました!」
「よしっ!最上家へ書状を出せ!我々が伊達軍を引き付けている内に伊達領内に侵攻するようにと!」
「分かり申した!急ぎ書状を送りまする!」
「殿。相馬の密使を捉えましてござる!」
「ほう。内容は。」
「最上に我が領内へ侵攻するよう求めた書状でございます。」
「なるほど。それを逆手に取ってやろう。最上からの偽の書状を仕立て、奴らを城から誘き出す!」
「書状の内容は。」
「我が最上軍は相馬中村城付近まで進出して来ている。なので我々の合図に従って城から打って出て我々と伊達を挟み撃ちしてくだされ。」
「はっ。急ぎ偽書を用意いたします。」
「殿!最上殿から密書が!」
「なんと書かれておる。」
「最上軍は相馬中村城の付近まで進出しているから合図で同時に伊達勢に攻めかかり、挟み撃ちにしようと言っております。」
「なるほど。合図が出るまでは歯を食いしばって耐えきろうぞ!」
「殿。敵はうまうまとこちらの策にかかった模様。わざわざ返書を持たせた密使を送って参りました。」
「よし。攻撃準備をさせよ。明日明朝合図を送り、敵を殲滅する!」
こうして明日明朝、激突する事となった相馬軍と伊達軍。果たして相馬軍は城を守り抜くことが出来るのだろうか!




