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第25話 明らかになる”K”の真実!


20XX年。全国の高校において、能力解放という科目が選択できるようになり、五人に一人という割合で能力を使えるものが現れるようになったのだが…


その能力自体を悪用し心奏かなでたちが住む世界をひっくり返そうとする組織が現れる。


そして、その組織に立ち向かう心に誓い決心した。心奏かなで心湊ここみとその仲間たちとの世界平和と存亡を賭けた大きな戦いが今、幕を開けようとしていた。



時を遡る事・・・輝夜とカトレアが私立(つぼみ)学園へ帰還する約二時間前。


場所は、神翔(かみと)が普段拠点として利用している神恋島。


父の神翔(かみと)の仕事のお手伝いをする為に、心奏(かなで)の妹の心湊(ここみ)が訪れていた。


だが・・・父の神翔(かみと)が、お手洗いで席を外した瞬間...


妹の心湊(ここみ)が居る部屋に、黒い靄が立ち込める。


「"えっ?"」思わず心湊(ここみ)は、声を上げてしまう。


黒い靄の中から、触手の様なモノが伸びて妹の心湊(ここみ)を掴み黒い靄の中へ引きずり込む。


心湊(ここみ)は、「いやぁぁぁぁ」と悲鳴を上げるが、その悲鳴すら黒い靄の謎の力によって、無音と化してしまい妹の心湊(ここみ)は、抵抗も虚しく黒い靄の中へ引きずり込まれてしまった。


その出来事から二分後...父の神翔(かみと)がお手洗いから戻って来て、驚愕のあまりに声を上げてしまう。


「ちょっ…。えっ?マジかよ…。誰だ!俺の可愛い娘に手を出した愚行者は!!!」


神翔(かみと)は、可愛い娘である心湊(ここみ)を攫われた事に、物凄く怒りを覚えてしまい抑え込んでいた魔力が、神翔(かみと)の身体からオーラとして漏れ出す。


だが・・・神翔はふと我に返り、神恋島中へ気配探りをかけるが。。。


全くと言って心湊(ここみ)の気配はおろか、心湊(ここみ)を攫ったであろう愚行者の気配すら察知することが出来ず神翔(かみと)は、急いで私立(つぼみ)学園に居る妻の早紀(さき)に、連絡を入れるに至ったのだ。


そして、輝夜とカトレアが私立(つぼみ)学園へ戻って来て今現在に至る。


この場には、心奏(かなで)と姉のカトレア、輝夜と早紀(さき)が居たが、一番早く心湊(ここみ)を攫った愚行者へ怒りを覚えたのは、兄である心奏(かなで)であった。


心奏(かなで)は、居ても立っても居られない状況下へ追い込まれ、地下の会議室から勢い良く飛び出して、学園の入口まで猛ダッシュして、神恋島の方へ向けて勢いをつけて、ロケットスタートで向かってしまった。


姉のカトレアが、後を追いかけるも既に心奏(かなで)は、神恋島へ向けて飛び去った後であり頭を悩ませてしまっていたが、姉のカトレアは心奏(かなで)は闇雲に行動を起こすことはないと踏んでおり、すぐさま地下の会議室へ戻り現状報告をするのであった。


その一方で、心奏(かなで)は神恋島へ向かいながら、頭の中で妹の心湊(ここみ)を攫った愚行者について持論を展開して、()()()()()()()であろう人物を思い浮かべていた。


「やはり、あの島(神恋島)のセキュリティをいとも簡単に突破できる人物は、奴しか居ない。」


心奏(かなで)は独り言の様に呟き、神恋島へ急行するのであった。


そして、時を同じく神恋島に居る父の神翔(かみと)も、心奏(かなで)が脳内で展開している持論と一言一句違わず導き出していた。


「やはり、奴しか居ない。むしろ奴以外にこの島のセキュリティを突破できる者は、片手で数えられる人数しか存在しない。」


神翔(かみと)も、心奏(かなで)の様に独り言の様に呟き、見解を導き出していたのであった。


そこへ心奏(かなで)が到着して、神翔(かみと)心奏(かなで)心湊(ここみ)が居た部屋まで案内して部屋に入るや否や、心奏(かなで)が呟き、神翔(かみと)が反応を示す。


「ねぇ、父さん。僕たちが脳内で考えている事って同じ人物の名前が、浮かび上がるよね?」


「嗚呼、そうだな。俺も”かな”が脳内で考えている人物の仕業で間違えないと踏んでいる。」


そして、二人(かなでとかみと)同時に思い浮かべている人物の名を声に出す。


『“”K””・・・もとい…。御堂烏丸(みどうからすま)!』


なんと、心奏(かなで)と神翔が口にした人物の名は、御堂烏丸(みどうからすま)


烏丸は、()()()()()()()()()であり、私立(つぼみ)学園を設立したとされる人物。


烏丸は、姉のカトレアが産まれる五年前に、突然行方をくらました人物。


そして、烏丸の名はあくまでも世間一般のあいだでは通称名に過ぎないもの。


正式名称・・・御堂(みどう)烏天狗丸(からすてんぐまる)


だが・・・名前に()()が入っているかという理由は、御堂家の現当主である御堂神翔(みどうかみと)すらも知らないという事実。


しかし...烏丸の名は私立(つぼみ)学園において有名である一方で、兎に角と言って闇の噂が絶えない人物でもあったのだ。


それは、存在していた人物なのにも関わらず、一度も表舞台に顔を出した事が無く尚且つ、何処かの何者かが創り上げた架空の人物であるという噂である。


そんな闇の噂が絶えない人物である烏丸が、何故心湊(ここみ)を攫ったのかは未だに真相不明なままであった。


だがしかし...今回起きてしまった事案は幾ら身内の事であっても、一刻も早く断罪すべき案件であり尚且つ、即急な事案解決を求める一大事であった。


神翔(かみと)は、自身の請け負っている仕事に一旦区切りを付けた上で、神恋島のセキュリティ管理を信頼のおける部下である”しののん”こと、東雲樺音(しののめかのん)に託して神翔(かみと)心奏(かなで)と共に、私立(つぼみ)学園に向かうのであった。


一方、私立(つぼみ)学園側では理事長であり校長も兼任している早紀(さき)が、心湊(ここみ)を攫われてしまったという精神的ショックにより、高熱を出して倒れてしまい学園の保健室で寝ており姉のカトレアが早紀(さき)の看病していたのだ。


そして、今回の事案を引き起こした元凶である御堂烏丸(みどうからすま)・・・本名、御堂(みどう)烏天狗丸(からすてんぐまる)は、恐ろしい計画を企てていた。


それは、攫った心湊(ここみ)の中に()()()()()()()()()を開花させて、その力を利用して世界を牛耳り支配しようとしていたのだ。


心湊(ここみ)は、今の今まで自身の能力を開花させる事が出来ずに、日々悩み続けていたが…。


烏丸はそのことを知ってか未知なる装置を開発して、能力を開花していない者の能力を半ば強制に引き出すという荒業を心湊(ここみ)に行おうとしていたのだ。


だが・・・その荒業には、致命的なデメリットが存在していた。


それは・・・膨大な魔力を消耗させる事、そして使用された者の寿命を半分にしてしまうという恐るべき副作用があったのだ。


しかし...烏丸はその様な事で計画を断念する程気弱な人物ではない。


むしろ、自身が望んだモノを手に入れる為には、手段すら問わない信念があり尚且つ、その為世界に終焉が訪れようと他人事として考えてしまう人物である。


果たして、心奏(かなで)たちは遂に動き出した”K”こと御堂(みどう)烏天狗丸(からすてんぐまる)の野望を打ち破る事ができるのであろうか


そして、攫われ囚われてしまった心湊(ここみ)の運命は如何に・・・


心奏かなでは、ひとつの事件をきっかけに、謎の人物から狙われる様になってしまう。


そして、心奏かなで自身は、稀有な存在として扱われていくことになるのであった。


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