表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

第1話 心奏(かなで)のもうひとつの世界。序章


20XX年。全国の高校において、能力解放という科目が選択できるようになり、五人に一人という割合で能力を使えるものが現れるようになったのだが…


その能力自体を悪用し心奏かなでたちが住む世界をひっくり返そうとする組織が現れる。


そして、その組織に立ち向かう心に誓い決心した。心奏かなで心湊ここみとその仲間たちとの世界平和と存亡を賭けた大きな戦いが今、幕を開けようとしていた。



ここは・・・心奏(かなで)の居る()()()()()()()()


今日も今日とて、主人公である御堂心奏(みどうかなで)は、妹である心湊(ここみ)と一緒に私立(つぼみ)学園に通学していた。


そして。。。今日は妹の心湊(ここみ)がこの私立蕾学園に入学してから、丁度半年。


普段通りに、兄妹仲良く通学していてまるで傍から見れば…。


もはや、()()()()()()()()()()()()()()に距離感がバグっている二人(かなでとここみ)


そんな二人(かなでとここみ)の物語が今始まろうとしていた。


そして、学園に着くや否や心奏(かなで)の幼馴染の三雲マリンに軽くちょっかいを出されてしまう心奏(かなで)


「もう!この光景は見慣れたでしょうが…。僕たちは、カップルではありません。只々、仲が良い兄妹です。」


毎日の様に、これでもかとちょっかいを出してくるマリンにカップルではないとバッサリ言い切る心奏(かなで)


だが...マリンは、そんなバッサリとカップルではないと言い切った心奏(かなで)に対して、少し嫉妬の眼差しで見つめては不服申し立てるのであった。


「だってだってだって。あなた達幾ら兄妹とは言えどもなんか距離感が滅茶苦茶バグってるよ。ぶっちゃけ、もう恋仲ですって言われても違和感が仕事しないってレベルなのが腹立つ~。」


頬を膨らませて“”今怒りでプンプンです。“”と訴えてくる幼馴染のマリン。


しかし...そんないつも通りのトークを三人で繰り広げていると学園の方から、突如として"ドーン"という爆発音が響き渡ってくる。


‴えっ?‴と突然の爆発音に対して、三人同時に反応して声を漏らしてしまう。


するとその直後に学園から緊急事態発生のアラート音が、けたたましく鳴り響き周囲は[何が起きたんだ?]とパニック状態に陥ってしまっていた。


「まずいなこれは...。」


心の中で呟いたであろう声が口をついて出てしまった心奏(かなで)


学園に通う生徒がパニックに陥り逃げ惑う中、心奏(かなで)はある行動をとる。


心湊(ここみ)!マリン!二人には悪いけど...僕は、爆発音が聞こえてきた方へ行ってくるよ。だから、二人は先に避難してて!」


妹の心湊(ここみ)と幼馴染のマリンに簡潔に自分の行き先を伝えた心奏(かなで)は、ひとりで爆発音が聞こえてきたであろう方向へ駆けていくのであった。


心奏(かなで)が走り去ってしまってから数秒後、幼馴染のマリンと妹の心湊(ここみ)は私立(つぼみ)学園の地下にある有事の際に使用するシェルターへ避難する事に。。。


         ― 私立(つぼみ)学園 校庭 ―


心奏(かなで)は、爆発音の大きさから恐ろしく校庭から聞こえてきたのだろうという仮説を立てた上で、ひとり学園の丁度真裏に位置する校庭へやってきた。


「あの音の大きさからして此処のはずだが・・・特に変わった様子はないな。」


校庭に到着した心奏(かなで)は、校庭を見回して変わったところはないかと自分の目で確かめて特に変化はないと思い自分も地下へ避難しようと脳内で思考を巡らせた…。


まさにその時だった・・・


何かの気配を察知した心奏(かなで)が軽く未来視(さきよみ)をして、五秒後の様子を脳内ビジョンで再生して即座に行動に移す。


「其処か!!」


何者かによる攻撃を未来視(さきよみ)で見て的確に反撃をお見舞いする心奏(かなで)


何者かは、心奏(かなで)に向かってレーザー光線で攻撃をするのだが・・・


その時点で心奏(かなで)に先を読まれていて更に、心奏(かなで)に向けて放ったレーザー攻撃を心奏(かなで)にいとも簡単に弾かれてしまう。


そして、弾かれてしまったレーザー攻撃は空中爆発を起こした反動で校庭の砂を巻き上げてしまい煙幕の様に心奏(かなで)の視界を塞いでしまうが...


心奏(かなで)はその様な状況下になってもなお至って冷静に、風下の方へ身体を向けて煙幕の様になった砂煙から自身を護りながら攻撃を打ってきたであろう位置を逸早く特定して何者かを追いかけようとしたのだが・・・


「流石にもう。。。気配はないか。逃げ足の早い侵入者だ。この事を早く心湊(ここみ)に伝えなければ・・・」


思わず一人ボソッと事柄を呟いた心奏(かなで)は、妹の心湊(ここみ)と幼馴染のマリンが避難している地下へ向かうのであった。


          ー私立(つぼみ)学園 地下 ー


ここは、私立(つぼみ)学園の地下五十メートルの位置にある有事の際に使用できる地下シェルター。


広さは、学園にある体育館が三個入る程に広く作られていて更には、壁も頑丈であり核弾頭の爆風を喰らっても傷ひとつ付かない耐久性を持っている+特殊な換気設備もあり常に空気清浄されている。


そして、約二千人が一ヶ月程避難生活を送れる様に防災グッズ等が用意されていて、尚且つ外界との通信も出来るように特殊な無線機と発電機を備えストレスフリーで端末のデータ通信を行えるようになっている。


そんな地下シェルターに学園に通う生徒が避難して身を寄せ合っていた。


そこへ心奏(かなで)が到着するや否や妹の心湊(ここみ)と幼馴染のマリン…。


そして、私立(つぼみ)学園の養護教諭である月夜見(つくよみ)先生と心奏(かなで)心湊(ここみ)の母親であり当学園の校長でもあり理事長も兼任で務める御堂早紀(みどうさき)心奏(かなで)の元に駆け寄って来たのだ。


心奏(かなで)君。何か情報は掴めたのかい?」


養護教諭の月夜見(つくよみ)先生が、心奏(かなで)に開口一番で問いかける。


「いえ...これと言っていい情報はないです。侵入者の特徴すら掴めてない状況です。」


心奏(かなで)は、自身が身をもって感じた事や体験したことを事細かに伝えた。


そして、母である早紀(さき)心奏(かなで)に対して質問はしなかったのだが、心奏(かなで)の様子からある程度情報を読み取っていたのであった。


こうして、学園を巻き込んだ今回の事件を皮切りに心奏(かなで)は、謎の人物に狙われるということになるのであった。


だがしかし・・・心奏(かなで)だけでなく妹の心湊(ここみ)にも狙いの飛び火が起きるとは、この時の面々には想像すらつかないのであった。。。


果たして心奏(かなで)は、学園に侵入した人物を特定して私立(つぼみ)学園を巻き込んだ第一の事件を解決することができるのであろうか・・・




心奏かなでは、ひとつの事件をきっかけに、謎の人物から狙われる様になってしまう。


そして、心奏かなで自身は、稀有な存在として扱われていくことになるのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ