1話
6/22 執筆完了。6/23 修正。9/05 修正。
「あんっ!」俺は変な感じで起きた。
隣では、サイトが俺の胸を揉みながら寝ている。
「この野郎~!!」俺はサイトを蹴った。当然の報いだろう。多分。
「ぐっ!!」サイトはうめき声を出しながら壁にぶつかる。
俺、このぐらい力あったっけ?神様がくれた力か?
気をつけないとな。
サイトに近づき生きてる(心臓,呼吸)かを調べる。
大丈夫だ。気絶しているだけだ。
「サイト? 大丈夫か?」
「まぁな」サイトはそう言いながら少しよろけながらも立ち上がった。
気絶から復活するのはやくね?
「それより…お腹すいた」
「あぁ、食堂でも行くか。お前は勇者だから豪華な食事が出るぞ」
豪華な食事か。悪くはないな。俺はこの時だけは勇者になって良かったと思った。
サイトの案内で、食堂に行った。
サイトは俺に話しかけてくるが朝の事があるので、無視をした。
そうこうしているうちに食堂についたようだ。
「お前はここに座って食べろ」サイトが言ったとおりにした。
俺は座ると日本人として挨拶をした。「じゃ、いただきますっ!」と。
うん。このクロワッサンみたいのおいしいな。このステーキもいけるかも?
おいしかった。
「ご馳走様でした。料理、美味しかった。ありがとう」
皆、俺を見て目を見開いて驚いている。
この世界じゃ挨拶もないのか?
「おい、この世界じゃこうゆうことしないのか?」
俺はサイトに耳打ちをした。
「しない」
なんてゆう世界なんだ。
「俺、部屋に戻ってるからな」
「あぁ」
よし、魔法の練習が出来るな。
俺は立ち上がり自分の部屋に戻った。
「さてと刀を出しますか!」闇を出し刀を出す。
まぁまぁかな? イメージとしては4次元ポケットから道具を取るように。
ふと、俺は刀に指輪がはめ込んであるのに気づいた。
好奇心で俺は指輪を取り自分の指にはめてみた。
俺ははめた指輪をじっくり見る。
宝石・・色は表面が黒で中は金色ですか。
好奇心で指輪に魔力を注ぎ込んでみた。
指輪が光りだした。うん、思った通りだ。
俺は眩しさのあまりに目を閉じた。
「私を封印から解いたのはお前か?」俺は目を開けた。
目の前には黒髪に瞳は金色の少女が立っていた。
やばい、好みのタイプだわ。
「魔力を注ぎ込んだ"だけ"だけどね」
「その魔力で封印が解かれたの」
「私は優奈。神よ。」
「俺は佐村 優、性別は男。でっ、なんで指輪に封印されていたんだ?」
「私は他の神によって封印されたの。なんか気に入らなかったからみたい」優奈は顔色が悪くなっていた。
よはど、嫌なことだったらしい。
「そんな事で封印されたの?」
「まぁね。色々とあるのよ」
「これからよろしくなっ! 優奈っ!」
「うん、こっちこそよろしくね!」優奈は笑って俺に言った。
うっ、可愛い。抱きしめたいと思うが自重する。
「よし、これから魔法を練習しようと思うんだ。だからここにいてね?」と俺は言うが、優奈はそれを拒否する。
「やだっ! 私も行くっ! あっ、優は魔法よりも神力が合うと思うよ?」
「そうか? でも先に魔法を極めたいし...」
「じゃ、私も魔法覚えるっ! だから一緒に! ねっ?」優奈は上目遣いをして俺を見る。
上目遣いを使う美少女なんて……反則すぎる。
「わかった…じゃ、中庭に行くぞ」
「すごいねっ! 30分で神力を使えるなんてっ!」優奈は目を輝かせて言っている。
「そうなのか?……でも優奈もすごいぞ!」
「そうだよっ! 前の勇者は数ヶ月掛ったらしいよ!?」スルーされた!?
「そうなのか、神力で元の姿に戻れたりするのか!?」戻るのかどうか聞きたかった。
「う~ん…戻れるのかな?」
「よし、(多分)魔王を倒して元の世界に戻るぞ!!」
はっきり言うと元居た世界に戻らなくても、男に戻ればいいと俺は思っている。
どうせ、交通事故で死んだと思うし。両親今頃どうしてるかな。
「倒しても元の世界に戻るかはわからないけどね?」
「そうだね。」
「優奈は神様なんだろ? だったら『おじいちゃん』を知っているか?」
「うん、知っているよ? それがどうかしたの?」
「会いに行きたいんだ」
「いいよ~! さぁ、行こう!」
突然優奈の右隣が光った。
「呼んだかの?」
「っ!」優奈は右膝を附いた。
「どうしたんだ、優奈?」
「私より、位が上なの」
「そうなんだ? おじいちゃん、男に戻せ!」
「無理じゃの」戻れないだと?
「なんでだ、じじい!」俺はそう言い闇から刀を取り出し切っ先をじじい(神)に向ける。
「転生する時にいったろ?元の体はボロボロになっていて使えないと!」
あれ、じじいが俺と同じぐらいの歳になったぞ?
「気にするな」
「心を読むな!」
「じゃ、じじいを倒してこのイライラを静めるよ!」俺は刀を振るったが壁みたいな物で防がれた。
「っ! 今のままじゃ無理か」俺は舌打ちをすると刀をしまった。
「優には魔王を倒してほしい。チート(反則)な力をやったろ? あれで倒すんだ! じゃ、がんばれ」と言い終わるとじじいは消えた。
「じじい、いつか……必ず!」
「優? 黒いオーラが出てるよ」
優奈は怯えていた。トラウマなのかな?
「ごめんね」俺は優奈に謝りオーラを消した。
気づけば、夕方だった。
「今日はこれでおしまい」優奈はそう言った。
「あぁ、明日もよろしくな!」俺は短く答える。
優奈は笑顔で手を振り、指輪に戻って行った。
「さてと、夕飯を食べますか」俺は、独り言を言い食堂に向かった。
食堂に向かっている最中に後ろから気配がした。
俺は立ち止まり「誰だ?そこにいるのは」と言う。
「ふはは!! 流石だなあ?」
「うるさいんだけど?てか帰ってくんない?迷惑だから」
「じじいが転生させる程の人間だなあ? ますます気に行ったぜ!! 俺様は早弥だ!!」
「その早弥がどうしたんだよ」俺の頭の警報機が鳴り響いている。
「簡単だよ」
この早弥が会わなければ、俺はこの世界で”魔王”を倒してから普通に生活するはずだった。
宮原葉月です。今回は途中で執筆を終わらせました。
早弥(神様)は優にいったい何をするのか――?
それでは、2話をお楽しみに。