エピローグ
鳥のさえずりが聞こえる。――という事は朝だっ!
俺は起きて、窓の方まで行き空を見る。旅立ちに最高の日だ。
ベッドから布がこすれる音がしたので振り返ってみるとしいちゃんと優奈が起きていた。
「俺、旅に出ようと思う」
「しいもつれってて!」
「優……」
予想はしていた。優奈も来るんじゃないかって。
でも、しいちゃんは予想外だった。
「ああ、いいぜ。昼過ぎに門に集合な」と俺は伝えると旅へ出るための準備に入った。
準備と言っても特にすることはないが、あえて言うなら王から貰ったお金を時空魔法で入れることくらいか。
そして、お昼を伝える鐘が鳴ったところで門に移動する。
「優、遅いわよ」どうやら俺が一番遅かったみたいだ。
「悪い、色々とやっていたら遅くなった」しいちゃんも既に準備万端だ。
「しいね、はやくたびにでたいのっ!」
「行くか」
久しぶりの門の外の世界を楽しむ。
俺の物語はここからだぜ!
「優、待ってよっ!」
「おいていかないでっ!」
後からついてくる優奈としいちゃんを見て俺は微笑んだ。
「異世界にdive!!」はこれで区切りとします。
今後の予定としては、「異世界にdive!!」の数年後を描いた小説の投稿と修正作業に入らせていただきます。