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44.楽しそうな母。修羅場な俺達

 

「…………白、翠ちゃん。お楽しみの所悪いけど、そろそろお昼よ」


「……!!」


 さて、せっかくだし寝っ転がって彼女のスカートの中でも覗こうかと思った矢先、部屋のドアが開かれ、ジッとこちらを眺める影が一つ。


 はたして、それは我が母君であった。しかし、そこは流石は俺の母にして、翠姉ちゃんの姉。流石に少し困惑しつつも、冷静に妹のスカートの中を下から眺めようとする息子と、満更でもなさそうな妹というこの光景を眺めていた。


「話は聞かせてもらったわ。……下着程度で満足せずに、私の息子なんだから、男らしく押し倒しちゃえば面白かったのに。白兎は肝心なところでヘタレなのよねぇ」


「あれ? さらっととんでもない事言ってない?」


「……孫兼甥っ子姪っ子の誕生、待ってるわね」


「そこは毅然と叱って欲しかったなぁ……。それに、子供作るには、俺達は血が濃すぎるよ」


 この母は正直かなり変人よりな人で、頭のネジが何本か抜け落ちているところがある。妹が自身の息子を愛してしまっている事実を知って以降、積極的なサポートを行っている事など、まさにそうだ。そのくせ、養女である愛狗姉の恋心に関しても、積極的に支援はしないものの微笑ましく眺めているのである。完全な愉快犯と言って良い。


「というわけで……愛狗ちゃ~ん! 来て~! 翠ちゃんが白を誘惑してるわよ~!」


「おいおいおい母上。何で更に修羅場(カオス)にしようとしてるんだい?」


 突然愛狗姉を呼び出した母に、俺は困惑を露わにする。すぐに足音が響いて、愛狗姉が部屋に入ってきた。当然、目にハイライトは灯っていない。


「叔母様ぁ。抜け駆けとはいい度胸じゃないですかぁ……」


「来ちゃったかぁ……」


「これは愛狗ちゃん、ご機嫌麗しゅう」


 年上として、あくまで冷静に対応する翠姉ちゃん。それが逆に気に入らなかったのか、愛狗姉はますます嫉妬を露わにする。


「ご機嫌麗しゅう、じゃないですよ。なんで引っ越し直後から私の白ちゃんにちょっかいかけようとしてるんですか……」


「別に愛狗ちゃんだけのものではあるまい! それに、ちょっかいかけてた訳ではない、白兎に儂の使用済み下着をプレゼントしてただけじゃ!」


「いや、どういうシチュエーションですか……」


 流石にそれには愛狗姉も困惑したが、気を取り直し、床に寝転がる俺に抱きついてくる。


「白ちゃんも変人な叔母様より、同い年の義姉の私の方が良いよね?」


 ついでに遠慮なくキスまで迫って来たので、軽く唇を重ねあった。すると今度は翠姉ちゃんが渋い顔をした。


「いちゃつきおって……面白くないのぅ」


「あーら、叔母様、この前自分は愛人枠でもいいって言っていたじゃないですか」


「目の前で見せつけられると、人並みに嫉妬というものが湧いてくるでの……」


 静かに、だが、確実にバチバチしている義姉()叔母()。そんな二人を見つつ、母はニコニコと笑っている。


「相互牽制作戦はうまくいっているみたいね。この調子なら白兎の貞操も、1週間くらいはもつでしょ」


「……むしろ一週間しかもたない計算なの?」


「ご主人様は、白兎の方が耐え切れずに手を出して、3日で仲良く4人共卒業(・・)しちゃうと予想してるわよ」


「ハーレム作るとか言っておいてなんだけど、姫様にも手を出す事が決定事項として考えられているのがアレだね」


「そのお姫様も、さっきうちに来たわよ」


「え」


 すると、母の後ろから、黒髪ロングの眼鏡をかけた少女、自称前世の俺の嫁、大邦浜かぐやがひょっこりと顔を出した。


「来ちゃった」


「ようこそ。いらっしゃい」


「早速で悪いけど……シドぉ……両手に花で大変楽しそうじゃないかぁ……嫉妬しちゃうなぁ……」


 ハイライトの消えた瞳のまま、俺に近づいてくる姫様。当然、それは愛狗姉も、翠姉ちゃんも見えている。


「「白ちゃん(白兎)は、私(儂)のモノだから!!」」


「一番早くシドと関係を持った私こそが、シドを手に入れる権利があると思うんだがねぇ」


 一歩間違えると壮絶な果し合いが始まりそうな現状。とりあえず、俺は一度態勢を直して座り直すと、口を開く。


「まぁまぁ落ち着け。ここで身内同士(?)食い合っても仕方が無い。繰り返し言うが俺はハーレムを作りたいんだ。仲良しこよしで行こうじゃないか」


「元はといえば、白ちゃんが優柔不断だからこうなってるんだけどなぁ……」


「三枚舌で混乱するより、潔くて良いじゃないか。ハーレム。愛狗姉も翠姉ちゃんも姫様も全員俺の嫁にする」


「日本の法律じゃあ重婚は出来ないんじゃが……」


「そこは実はこの世界線の日本は、史実と別の歴史を辿ったパラレル日本だったとかなんとかで、重婚出来る設定生やすとかして、何とかするさ。この作品はフィクションだから、それこそ何とでもなる」


「さらっととんでもない事言っているのぅ……」


 ちなみに、この光景を眺めながら、母さんはニコニコ笑みを浮かべている。微笑ましげに眺めているけど、一応修羅場の場面なんだがなぁ……。


タイトル変えました☆

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