地上から落ちてきたモノ
ドンドンドンドンドン!!!!
物凄い音で俺は起きた。そのままドアをおもいっきり開けた。
「おい!まだ4時間しか寝てねぇんだぞ!!」
ドアを叩いた主は助さんだった。助さんは慌てた顔をして言った。
「ロウ!大変だ!上から人間が落ちてきやがった!」
「はぁぁ?!どこだよ!案内しろ!!」
助さんは骨をガラガラ鳴らして走り出す。俺は急いであとをつける。
「はーなーせー!!」
「酒呑童子様、コイツどうしましょうかね」
「うむ···もうじきロウが来るだろう、逃がすなよ」
やがて見えてきたのは群がる妖怪達の中にいる酒呑童子殿と人間の女、土蜘蛛の絡芽さんだった。
「ロウを連れてきました!」
「はぁ、はぁ···んで、例の人間はそいつだけか?」
その人間は10代半ばの少女だった。土蜘蛛の糸で拘束されているが逃げ出そうと踠いていた。
「妖怪共!私をどうする気だ!!」
とても警戒している、そりゃそうか。
「まともに話もできなくてな、ロウ、どうにかしてくれや」
「旦那、やっぱ貴方嫌いです」
「左様か。知っておるわ。じゃ、頼んだ」
酒呑童子殿はまた酒を呑みながら帰っていく。
「絡芽さん、俺の家までこのガキを運んでください」
そうして暴れる子供を家に連れて帰った。
「んで、お前なんで落ちてきた」
絡芽さんには帰ってもらい、拘束は一応外さずにそう質問した。
「うるさい!妖怪なんかに言うか!」
「はぁぁぁ・・・」
めんどくさいことになったなぁ。
「じゃあどうしたら言ってくれるんだ」
「他人に聞く前に自分を先に名乗ったらいいと思う」
「俺はロウ。人狼だ、地上と地底を繋ぐ門の番人やってる、はい言ったからお前も言えよ」
子供はしぶしぶと言った様子で口を開いた。
「私は穴に落とされてここに来た」
「名前は?」
「個人情報って知ってる?」
なんでこんなめんどくさいガキが落ちてくるんだか・・・
「ん?てか落とされたってなんだよ、名前教えてくれねぇんだったらこっちの理由教えろよ」
「別になんだっていいでしょ·····私の名前は咲那」
「・・・ふーん」
抵抗しなくなったので咲那の拘束をといてやる。
「お前はとりあえず、俺の家で預かることになったから、そこで寝ろ」
毛布を1枚投げ渡す。
「食事は・・・あー、ガキが食えるものあったっけなぁ」
と、家にある食べ物を漁る。すると後ろから声がした。
「ガキじゃないもん!」
「酒が呑めねぇやつはガキだよガキ」
「呑めるし!!」
咲那はそこに転がっていた瓶を拾い、中身の酒をぐいっと呑む。
「おまっバカッ!!」
「酒くらい呑めるしぃ」
とはいいつつ突然バタンッと倒れた
「呑めねぇじゃねぇか!!!」
そんなこんなでコイツとの生活が始まろうとしていた。




