37 腰が痛い
本日2話目です。
ミミズ表現は前回よりマイルド。
それでも苦手な方はごめんなさい。
その後も草取りを続けること二時間。
大きなカゴに山盛りの雑草と、バケツにさらに二つ分のミミズ。
何が大変だったって、草取りでただでさえ腰に来てるところに、ずっしりと重いミミズバケツをお屋敷側の倉庫まで運ばなければならなかったことだ。
雑草入りのカゴの方はメイドさんが運んでくれた。
あの大きなカゴに山盛りの雑草の方がずっと重いだろうと思うんだけど、小柄で華奢に見えるメイドさんは、私よりもずっとずっと力持ちのようだ。
力があってもミミズ入りのバケツは触れるのも恐ろしいらしくて、そんなかわいそうなことさせられないと、非力な私がヨロヨロと運ばせてもらった。
メイドさんはカゴをスイスイと運んでいたよ。
でも、毎日働くようになって、私だってこれでも大分力が付いたと思う。ご飯だっておかず付きで毎日食べてるしね。
運び終えたところで、本日のお仕事は終了。
依頼達成の確認をしてもらい、魔道具にカードをかざす。
ミミズは大量に捕れたけど、たった半日じゃ草取りはとても全ては終わらなかった。
「ぜひ、またいらして下さい。よろしくお願いします」
深々と頭を下げて言ってもらったけど、昼近くからは陽射しが出てきてしまって今日はずっと晴れそうだ。
「続きはまた雨の後になると思いますが、その時にはよろしくお願いします」
と、明日は来ないよーと暗にほのめかして答えておいた。
たった半日とは言え、私の腰は限界だった。
これを連日はかなりキツいので、ちょう子さんと相談して程良く期間をあけてもらえば、今後も続けられると思う。
あまり間をあけすぎると、また雑草が伸びちゃうだろうなぁ。
でも、端からあの広い庭を私一人では無理だもん。仕方ないよね。
◇
腰を擦りながらギルドに戻ると、
「半日やってくれたんですね。ありがとうございます!」
とちょう子さんが労いつつ迎えてくれた。報酬の処理をしてもらいながら報告する。
「仕事自体は続けられそうな内容でしたが、腰に来ちゃって毎日は無理そうです。少し日をあけてということでよければ、また続きをやりに行かせてもらいます」
「先方からは、また高評価をいただいてますよ。仕事も早くて丁寧で、ぜひまたお願いしたいとのことです。
そうですね。効率を考えても、次もまた雨の後に伺うということで。連日でこのお仕事を入れることはないように調整しますね」
「ありがとうございます。そんな感じでお願いします」
今日の報酬は二十G。たった半日で二万円も稼げる。
腰はしんどいし、ミミズはキモいけど、たまになら続けたい仕事だ。
ちょう子さんにお任せすれば悪いようにはしないだろうから、今後もちょくちょく伺わせてもらおう。
「あ、ななさん。この間相談した購買の品目が増えましたよ。調味料にペットシーツ。それから薬が少し追加されました。薬草で作った塗り薬もあります。腰痛や筋肉痛にも良く効くので、私の私物を少し試してみませんか?」
ちょう子さんに分けてもらった塗り薬を腰に塗ってみると、じんわりと染みわたるような感じがして、少しずつではあるが目に見えて腰の痛みが引いていく。
「うわあっ、これいいですね! すごく効いてる感じです。一つ買います! あと、ペットシーツもお願いします」
「異世界産の薬草ですからね。効果は抜群でしょ? ポーションなら即効なんですけど、下級でも一本三十Gもするんです。塗り薬ならジワジワ効き目が現れるんですけど、この一缶で五Gですからお買い得ですよ。切り傷なんかも治りますし。ペットシーツは三Sです」
五千円もするんだ。
でも、たっぷり入った缶だし、この効き目なら納得できるお値段だと思います!
ペットシーツも外で買うよりもずっと安いので両方注文した。
さすが異世界の薬草だよね。ファンタジー!
あれ? あの薬草茶も、もしかして……?
お読みいただきありがとうございます。
腰に塗る薬、私も欲しい。
肩こりにも効くのかな。
明日の1話目でこの章は終わります。
ミミズの話はそこまでです。
引き続きお付き合いいただければ嬉しいです。




