表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
犬をなでるだけの簡単なお仕事です  作者: maochoko
第二章 犬をなでるだけの簡単なお仕事
14/94

14 依頼達成

本日3話更新します。


1話目です。


 



 今日のお仕事は終了ということで、メイドさんの持つスマホにカードをかざすと、キランという音がしてカードの表示が変わった。


『依頼達成:1G 歩合10匹:10S 評価:A』と記されている。


「本日はお疲れさまでした。よろしければ今後も続けていただけると助かります。依頼は引き続き出してありますので、またいらして下さるのをお待ちしております」


 メイドさんに丁寧な態度で見送られ、私も、


「ぜひ、またお願いします」


 と挨拶して部屋を後にした。




 来た道を戻るように光の案内に従って進み、エレベーターに乗って事務所へと帰ってきた。


「お帰りなさい、ななさん。初仕事はいかがでしたか? まるちゃんは良い子でお留守番できましたよ」


 ちょう子さんに出迎えられて、スヤスヤ寝ているまるの姿を目にしたら、ホッと緊張が解けた。


「ちょう子さん、良いお仕事紹介してくれてありがとうございました。すごく楽しくお仕事できました。これでお金を貰えるなんて申し訳ないみたいです。体調が良い時には、また受けさせて下さい!」


 ちょう子さんに促され、カードを液晶にかざしながら、興奮気味に答えた。


「それは良かったです。先方からも丁寧な仕事をしてくれてとても助かったので、ぜひまたお願いしたいとメールが届いてますよ。……無理をなさったんじゃないですか? 体調は大丈夫ですか?」


 パソコンのような機械を確認しながら、本日の報酬を用意してくれるちょう子さん。

 たった一時間の仕事でも、心配してくれて優しいな。


 ここでなら、これからもお仕事続けられそうだなと、改めて思う。


「今日は短時間でしたし、体調も大丈夫です。楽しくてあっという間でした」


 笑顔で答えると、ちょう子さんも安心したように笑顔を見せてくれた。


「それでは、本日の報酬です。依頼達成で千円。歩合が十匹で千円。合わせて二千円となります。確認していただけましたら、もう一度カードをかざして下さい」


 ピロンと音がして、カードの隅に『2G』という数字が書き込まれた。


「現金化していかれますか? でしたらもう一度、カードをかざして下さい」


 ピロン!


 隅の数字は『0G』になり、ちょう子さんから手渡しで千円札二枚をいただいた。


 本当に仕事をして稼げたんだという実感が湧いてきて、思わず手に力がこもる。

 二枚のお札をじっと見つめてしまった。


「明日も体調が良かったら、またいらして下さいね。そうだ、少しですが薬草茶をお分けしますよ。おうちでも飲んでみて下さい」


 そんなお土産までもらって、ペコペコと感謝しながら、私はまるを抱いて帰宅することにした。






お読みいただきありがとうございます。


無事、初のお仕事完了です。

よかったねー、うらやましー、と思っていただけましたら、応援よろしくお願いします。


続きは12時に投稿予約します。

引き続きお楽しみください。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ