第28話 日常
色々模索中
す~、す~、う、う~ん! イヤ……だ!
「メ……さ……、……ア……ま!」
俺は、まだ……こんな……死、に方……ぜった――
「メア様!!!」
バッ!!
「ハア、ハァ、はぁ、はあ~」
「えっぐ、メ゛ア゛ちゃんだいじょうぶ?」
「ホッ、うなされていましたよ」
「どこかお傷みになりますか?」
あれここは?(メアちゃんも何か見たの?)……? あ~れ~!? なんの夢だっけ(知らないわよ!)そう言うチノは、何を見たんだよ(わたし……てへ☆わすれちゃった♪ごめんね~)……まあ、いっか。
そういえば食事をして、部屋で昼寝したんだ(お母さんの大きいベッドで、みんなと一緒に寝たっけ)それで寝る前に俺の隣は誰かで揉めていたな(結局毎日、お母さんと夜一緒に寝ているからって、お婆ちゃん達と寝たんだよね)
正面には涙を流しながら、寝る時用のぬいぐるみを抱いている母さんが座っている。俺の両脇には胸に手を置いて安堵している婆ちゃん、口を押えて心配そうなエイドさんがいた。母さんが優しく俺を布団から出して、撫でてくれる。
「だいにょむ、ゆめみちゃじゃけだから」
「よがっだ。うぃっく、しんぱいしたんだから~」
ベッドの上で母さんはそう言いながら、涙をぬいぐるみで拭きとった。
「ごめんなちゃい」
元気がない母さんが、ん!と言ってぷにぷにほっぺを膨らまして、俺に突き出してきた。なので、いつものように立ってキスをする。
「にひひ~、メアちゃんだ~いすき!」
さっきまでの涙はなんだったのか、というくらい太陽みたいに笑っている。満足したのか殺人ハグをしてきた。母さんのヨダレと汗の匂いがぬいぐるみからする(それー!! 無敵~)
神技≪無敵≫があるからいいけど、0歳児にその力加減は前から危ないと思っている。一緒にハグされているぬいぐるみがぺしゃんこだ(異世界だから、これが普通なのよ)
……確かに今の俺達のスペックなら前世での6歳児くらいには負けない自信がある(子供をイジメるなんてロリコン失格ね)例えばの話だっ(知ってる~)
俺達を取り囲んでいる2人が不服そうに睨んできた。じりじりと俺に膝歩きで迫ってきて、ベッドが沈んでいくおかげで顔を上げないといけない(胸で顔が見えない!)お、おう、だいたい、いつも近くだと見えないけどな。
近づき終わると四つん這いになり、母さんよりほっぺを膨らましている。握りこぶし1つは入るんじゃないかな。限界近くまで頑張っているからか、紅潮し変な顔だ(完全にリスだね)
世の健全な男性ならイチコロのポーズだろう。顔以外は(イチコロじゃないからメアちゃんは女の子!)俺はロリコンだから問題ないんだ。
「「ん!」」
おかしいな!? ちゃんと転生者で前世では30歳のおっさんだと、事ある後に言っているのに、以前より激しくスキンシップを求めてくる。普通もっと気持ち悪がらない? 悪がってくれよ!
チノお願い、パス(仕方がないわね)チノがベッドの上をハイハイして、婆ちゃんとエイドさんにキスをした。
「あら? メアちゃんはしてくれないのかしら」
「チノ様の次はメア様ですね、ん!」
父さんの形見のブローチに、イスナー曰くスペシャルイスナーカスタマイズして、俺とチノのどちらが表にでているか、色でわかるようになった(イスナーちゃんの愛よ)……そのせいで、今は面倒なことになっている。
「チノちゃん私にも、ほ~ら~、ん!」
母さんに俺達が二重人格であることを言った時は、不思議そうに俺の紙おむつを脱がして、ついてないのを確認していたな。心が男と女で2人いるのをエイドさんがかなりわかりやすく伝えると、メアちゃんも立派な女の子にしてあげるねと無邪気に笑っていたのを俺は忘れない。
エイドさんが後で、父さんを立派な女の子?に育てあげてしまったのは、母さんと婆ちゃんが原因と嬉しそうに教えてくれた。そんなの知りたくない! 俺は男を保つことができるか不安だ(チラチラ、お・と・め♪)爺ちゃんだけが俺の心のオアシスだ!!!
チノが嬉しそうに母さんにちゅっちゅ、ちゅっちゅしている。お日様のように母さんが笑っているからいいが激しすぎだろ。唇に母さんのぷにぷに感が残りそうだ(次はメアちゃんがお婆ちゃん達にする番ね)
いやこれでも一応30歳のおっさんだし、色々まずくない?(お母さんに喜んでしている時点で同じでしょ。それに今までさんざんお婆ちゃん達にもしていたじゃない)
俺の母さんだし(じーー)母さんはしないと大泣きしちゃうし(じーー)チノも母さんの悲しむ顔は見たくないだろ(そうだけどね)婆ちゃん達には【転生者】だって言っているから、その罪悪感とか恥ずかしいとかね?
チノお姉ちゃんことわって、メアのおねがい!!(まあいいわ)
「ん~? メアははじゅかちいって、いっちぇる」
「あらあら、次回はお願いしますね」
「うふふ、恥ずかしがり屋ですものね」
「「「ねー」」」
どうしてこうなった!? あの顔は絶対に誤解がひどくなっている(精神年齢は7歳だからいいじゃない)……チノは生まれたばかりの人格なのに子供扱いで、俺は30年生きてきたのに子供扱い。
なぜなんだーー! そして、急に変わるな! 俺が怒っているみたいに思って、婆ちゃん達が困惑している。
「少々からかい過ぎたかしら、ごめんなさいね」
「申し訳ございませんでした。これで許してもらえないでしょうか」
エイドさんがおしゃぶりを渡してきたので口にくわえた。
「むあきにゃ、チュ、ちちぇにゃい、チュ、チュ」
俺は大人だからな! ここで受け取らないとエイドさん達が悲しむから(みんなを悲しませたらダメだもんね)ちょっとずつ俺が大人であることを証明しないとな。
エイドさん達が許してもらえて喜んでいるみたいだ。でも俺がまだ怒っていると思って、お腹は空いてないか? お漏らしはしていないか? 遊んで欲しいか? など色々聞いてきたので俺は、もちろん大人の対応をした。
「メア様~、かけっこしましょう?」「あい♪」
「メアちゃん、積み木をしましょう?」「あい♪」
「メアちゃんはおりこう、おりこう~」
「にゃへへ~、チュ、ちょ~♪チュ、チュ、むあおちちょ、チュ、にゃにゃもん」
俺が書いた沢山の作品が散らばっているベビーベッドの中で母さんが、俺の頭をなでなでしてくれた(メアちゃんだけ、いーっつも、なでてもらってない?)感覚の共有しているから、チノもなでてもらっているようなものだろう?(なーでーてー、ね♪)
あ~、はいはい、チノお姉ちゃんもお利口さんね~。よしよし(ぐふ、ぐへ、ぐふふ~、ぐっへっへ~)最近よりヒドクなってない?(わたしロリコンだからね♪メアちゃんにお返しで抱き着いてあ・げ・る・ね♪ギュ!)
いやいや、ここは魔法使いの部屋じゃないから、声だけでそんな抱き着くなんて……あう~(わたし達は日々進化しているのよ。抱き着いた感触だけの記憶を送れば、ほら、こんなに現実的になるのよ)そ、そう、だね(メアちゃんデレデレ~、可愛い~)
う、うん(ちょっとしおらしくならないでよ。イスナーちゃんには、抱きついたりしていたじゃない! わたしまで、は、はずかしいじゃない!?)ご、ごめん。抱きつかれたことは……ないから(……うん、わたしもごめんね)
エイドさんがベビーベッドの外からがらがらを振っている。婆ちゃんが2刀流でがらがらを振りだした。母さんは自分は何も持っていないと柵越しから婆ちゃんに手をだしている。
「ティアも~、ティアも~!」
母さんが婆ちゃんからがらがらをもらうとリズムを刻み始める。それに釣られてエイドさんが歌いだしたので、俺もそれに乗っかるように歌いだすと、婆ちゃんが天女のように華麗に踊りだした。
扉の外からジエンさんが俺達を覗くと、大声でなにかを叫んでいる。
「「「「ラ~ラ~♪」」」」
城のミュージカル隊が部屋に入って来ると、俺のベビーベッドを取り囲んで歌ったり踊ったりし始めた。
途中でベビーベッドを人力で宙に浮かせたり、魔法の花を咲かせたりと、ベビーベッドから見ていても凄い光景だが、観客として見たら、さぞ、すばらしいだろうなと思った。
ミュージカル隊にお礼のなでなでをしてあげる。20人はいるからちょっと疲れるがみんな嬉しそうなので俺もやりがいがあるな。母さん達もちゃっかり並んでいた。
魚人メイドのオーディさんとドワーフ兵士のトセトラさんがいなかったので、ロリコンエルフのオゼイエに聞くと2人共、体調不良らしい(風邪でも流行っているのかな)寒くなってきたから、体調には気をつけないと。
ミュージカル隊は務めを果たしたので、帰るみたいだ。俺と母さんは部屋の外で手を振って見送ると、みんな手を振り返してくれる。
「ありがと~、またおねがいね~」
「あににゃちょ、チュ、にょにょいにゃちゅ、チュ、チュ」
母さんの大きい手で引っ張ってもらいながら部屋の中に戻ると。部屋では婆ちゃんがしゃがんで待ち構えていた。
「ば~ちゃと遊びましょ~」「あい♪」
「いち、に、さん、し」「いち、に、にゃん、に」
「くるくる、ターン!」「くにゅくにゅ、チャーン!」
婆ちゃんとの踊りの遊びも一段落した。踊るとスカートが舞い上がるので結構楽しい(これでメアちゃんも)心はいつも男だから、知的欲求が満たされただけだから。勘違いするなよ(うっふっふ)気持ち悪く笑うな。
いつも玩具で遊ぶ場所に、お姉さん座りのエイドさんと足を前に出して座っている母さんが積み木とは呼べないルール無用の遊びをしていた。
木魔法と言う名の風を操る魔法で積み木を空中浮遊させている。あれでは崩れないので知育には向かない。魔法の練習には向くのだろうか?(メアちゃん、お母さんが胸に積み木を入れて、サイズアップしているのはムシなの)
「メアちゃんみて~、おっぱい!」
まったく似合ってないので、俺は無言で走って母さんの偽乳を放り投げた。
「めにゃんこ♪」
……
結構遊んだし、情報収集をしようかな。
もちろん聞くことは、ラス叔父さんとイラ叔母さんの子、ユナちゃんだ。俺と同じ誕生日の1月1日なので、【運命の子】でまず間違いないだろう。
ユナちゃんは成長が遅かったが、俺と会った後は急激に成長している、と聞いている(わたし達と会って自分の成長の遅さに気づいたのかな?)それとも前世の赤ちゃんと同じ成長を演じていたのか?
この世界での子供の発育は前世と同じくらいだが、発達は前世より早い。そして、俺は異常に早かった。まあ、転バレしたから今では関係ないか(早い方がいいわよ。前世と一緒なら立てる、この世界では歩けるぐらいなんて、わたしはイヤ!)あらためて思うが自由に動けるってすばらしい。
いつものように母さんに乗っかりにいった。
ポスン
母さんのやわらかい太股の感触がお尻に伝わる。やはりここが一番落ち着くし安心するな。母さんが両手をまわして抱きしめてくれる(お母さんていい匂い!)そうだな。
俺が上を向くと母さんが覗き込んでくる。
「みゃみゃ、チュ、なにょにぇ、チュ、チュ、にゃにゃちゃいにょちょにゃ――」
「……?」
おしゃぶりのせいで伝わっていない。横で座っているエイドさんに手を伸ばしておしゃぶりを渡すと、どこかに収納したみたいだ(どうやっているのか聞いたけど、ヒミツです♪で終わっちゃったのよね)
「ママ、あにょにぇ、ききちゃいこちょがあるにょ」
「なあに?」
母さんの大きな目が俺の瞳に真っ直ぐ入ってくる。
「ユナにいつあえにゅの?」
「メアちゃんのおたんじょうびにはあえるよ」
まだ1ヶ月は先だ(ヤダ~、ヤダ~早く会いたい)
「え~、もっちょ、はやくあいちゃい」
「チノちゃんごめんね。イラたちはいま、たいせつなじきだから」
大切な時期ってなんだ? まあそんなことどうでもいい。
「ば~ちゃ♪メアにょチノにょおにぇがいきいちぇ♪」
ターゲットを婆ちゃんに変えた。
「ごめんなさいね。それはきけませんの。でも絶対にお誕生日会には会えますから、代わりと言ってはなんですが、これを」
婆ちゃんは子供パンツを俺に渡してきたので俺は放り投げる。そんなものはけぬ!!!(あ~わたしのパンツが)残念そうな婆ちゃんをムシして再び質問をする。
「ユナはあうけぇうにょうににゃった? ちゃべれうにょうににゃった?」
「先日、拝見した時には、どちらもできるように、なられていましたよ」
素早くパンツを回収して、はかせようとしてくるエイドさんをデコピンして撃退する。あいたとか言ってうるうる目になって痛いアピールしてもはかないからな。くまさんがいいですか?みたいなノリでだされてもはかないから!!!
話が脱線した。
ユナちゃんが自由に行動できるようになっているとは、早く会いたいな(一緒に女の子の遊びをしたいね)……下手に会うと俺の敵が増えてしまうのではないか?
「そうそう、今日はメアちゃんに、誕生日プレゼントを選んでもらいたいの」
コンコン、コンコン
「噂をすれば、来ましたわ」
イベントクリア報酬
ゲットスキル
【キス魔】 ⇒ 【キス魔+】
お母さんのほっぺたには、メアのぷよぷよ唇の感触が残りました
補正 MP+10%UP <new>HP+1
【ちゃいるど】 ⇒ 【ちゃいるど+】
子供ほど自分を大人だと言う
補正 抵抗力+1 <new>TP+1
secret
【心のち○こ+】 ⇒ 【心のち○こ++】
自己評価では男なんです
補正 攻撃力+10%UP 攻撃力+3 <new>防御力+3
ティア
【ぺったんこSP】 ⇒ 【ぺったんこEX】
絶壁 AAA 無乳……etc.
補正<new>魔法力+10 防御力+5 抵抗力+5 防御力+30%UP 抵抗力+30%UP
エイド
【リス】
チノにはしてもらったから実は満足している
補正 素早さ+1
レーヌ
【リス】
メアにしてもらってないので満足していない
補正 素早さ+1
リザルト
ラブピース王国
国力500,010 ⇒ 500,025
創作日記:最近ブラインドタッチができるようになりました。