第18話 3人で……
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「メアちゃんあれはド・ア・」
母さんがこの部屋のドアを指さしてる。俺と母さんは床にお座りしている状態だ。
「と~あ~」
「ド・ア・」
「ん~ん? と~あ~」
言葉を発してから、色々な事がわかった(そうねまずはわたし達の名前――改めナシちゃんの名前――はメア!)
そう俺の名前はメアだ。
さよならナシと言う名前、ありがとう短い間だったけど便利だったよ(わたしはナシって名前かなり気に入っていたんだけどな~)
「メアちゃんあれはと・び・ら・」
さっきのドアを指さして母さんは違う言葉を言っている。別名だろう(言語って本当に難しい)本当にな。
「と~へ~ら~」
「と・び・ら・」
「と~へ~ら~」
「メアちゃんは天才ね!」
母さんが俺を抱き寄せて頭をなでなでしてくれる。
「えへへ~」
撫でられると自然とニヤけてしまう、体は正直と言う奴だろうか?(メアちゃんエロい)そんな発想するチノの方がエロい!
母さんが頬をすりすりしてくる(ロリにすりすりされるなんて、むふふ~。ん? メアちゃんどうしたの?)う~ん、確かに母さんはロリだけど、俺達は更にロリだからな複雑な気持ちだ(ロリロリ? でも、うれしさ駄々洩れよ)てへっ!
「ティア様、メア様が擦り減ってしまいます。おやめになって下さい」
メイドさん――改めエイドさん――が母さんを注意している。
「ごめんね」
「あい、ま~ま~」
注意されて俯いてしまった母さんを、優しく撫でて慰めてあげる。すると、太陽の微笑みが返ってきた(お母さんはこうでなくっちゃ)
「メアちゃん、ありがとう」
また頬をすりすりしようとしたのをエイドさんが睨みをきかす。
「メア様もティア様を甘やかさないで下さい」
「……?」
知らない単語を言われたので首を傾けると、エイドさんはため息を吐いた(知らない単語だから許して)結構スパルタだよな。
「(相変わらずべったりですね。いいです、あきらめます)」
続きの言葉を教えて貰う為に、母さんの髪につけているリボンをひらひらさせて、おねだりする。ちなみに母さんの名前はティアだ。
「ま~ま~、てゅ~づ~き~」
「それじゃあね~。あれはベッ・ド・」
母さんが何時も寝ている天窓付きのベッドを指さしている。その横には、俺達が寝ているベビーベッドがある。
「べ~え~の~」
「ベッ・ド・」
「べ~え~の~、ん~~」
(ベッド見てると眠たくなるね)そうだな眠たくなる。
ちょっとうつらうつらしたら、母さんが俺を優しく抱き上げ揺れ動かす(お母さんも大分上手くなったよね)そうだな、何回か落とされたこともあったけど、今では抱っこ紐が無くても安定している。
「ねむい?」
「あ……い」
最近、魔法使いの部屋に入る頻度も多かったから睡眠不足だ(それにまだ赤ちゃんだもん)
「メアちゃんと一緒に寝てもいい?」
「私がお傍にいますからいいですよ」
「にひひ~」
母さんのテンションが上がっている。ベビーベッドではなく母さんが使っているベッドに寝かされた。ベビーベッドと比べて桁違いに気持ちがいい(さすが貴族様ね)母さんも一緒に入って来た。
1人取り残されてしまったエイドさん。
「えぃ~ど~」
ベッドをポンポン叩く。エイドさんの口角が少し上がった気がする。
「えぃ~ど~」
「よろしいですかティア様」
「うん、3人で一緒に寝よぉ~」
エイドさんも一緒にベッドの中に入った。エイドさん、俺達、母さんの順で3人入ってもまだ余裕がある。キングサイズより大きいし、皆小さいからな(わたし達なんて枕より小さいから)枕と同じ大きさの母さん……。
「おやすみ」
チュッ
何時ものように寝る前のキスをしてくれた。母さんは当然のように頬を出してきて催促してくる(わたしがやる!!)
チュッ
チノずるいぞ!!!(いいじゃない、昨日はメアちゃんがしたでしょ)
エイドさんが背中をちょんちょんしてきた。このやり取りを見ていたのかムッとした顔で頬を出しいる。美少女にキスこれは犯罪なのでは(冷静にメアちゃん、わたし達は赤ちゃんよ。合法よ)そ、そうだな母さんにキスしているんだから大丈夫。俺は合法。俺は合法(何か違う意味に聞こえる)
チュッ
俺の顔が赤くなるのが分かる。エイドさんも赤くなってる。うう、恥ずかしいもう寝よう。
……
スゥ~スゥ~
「メ……ちゃ……、……ア……ん」
(う~ん、もう少し)あと10分寝かせて。
「メア……、……ちゃん」
うるせえな~。
誰かが起こしに来たみたいだ。まだ眠たいが、渋々起きる事にした。
ゆっくり目を開けると爺ちゃんがいる(お爺ちゃんは相変わらず怖い笑顔ね)隣には婆ちゃんがいる。爺ちゃんの名前はロワ、婆ちゃんの名前はレーヌだ。
どう見ても爺ちゃん婆ちゃんの見た目ではないが(2次元の見た目年齢は全く当てにならないのを忘れていたわ)
「じ~じ~、ば~ば~」
まあ、その、なんだ色々勘違いしていたが、今は仲良く出来ていると思う。
「は~い~、ば~ば~ですよ~。どいて、下さい、ロワ!」
婆ちゃんが爺ちゃんをどかしている。婆ちゃんの手には哺乳瓶が有り、何処かそわそわしている。
「ご~は~、あ~~」
口を開けると婆ちゃんが喜び勇んで、俺を抱きかかえ哺乳瓶を口に入れられた。すると、一気に皆の視線が集まる。
「ちゅっちゅっ、み~な~で~」
手を振り振りして顔を隠すが、必死の抵抗も虚しく、にまにました表情に皆なっている(かぼちゃが5つ有るだけよ)そうだ。あれは人ではなく野菜だ(野菜なんだから)
……
「けぷ」
「おいしかったかな~」
「あい、けぷ」
ちゃんとげっぷしないと戻しちゃうからな。食事も定期的な時間になって、哺乳瓶係のローテーションもキッチリ決まっている(でもちょっと足りないね)空の哺乳瓶を吸って催促する。
「お義母様、お義母様、まだ足りないみたい」
「それでは、残りはティアが与えて下さいね」
母さんがぴょんぴょん跳ねて自己主張している。婆ちゃんは母さんに壊れ物を扱うように俺を渡した。授乳だからチノに交代だな。
チノ(…………)チノ?(……メアちゃん、そろそろメアちゃんが飲んでみたらどうかしら?)な、何、言いだすんだ? 人格が増えるぞ。チノツーが生まれぞ(ヘタレ)だって(ヘタレ)俺はヘタレだ!
俺は逃げるように共有を切った。
(はぁ~まあいいわ)
……
…………
(メアちゃん終わったよ)その、ありがとう、ごめん(ちょっと言い過ぎたわ、でもメアちゃんはお母さんの子なんだから気にせず飲めばいいのよ)その、ごめん(わかったわ。でも飲みたくなったら言ってね)――うん。
「あ! そうだ。メアちゃんカレンダーに丸つけ忘れてる」
母さんは俺の頬を突いて、注意を引き付けてきた。
「あい」
俺が頷くや否や、母さんに抱きかかえられたまま、慌ててカレンダーに連れて来られた。すぐに、エイドさんがペンを差し出す。
「メアちゃん丸書いてね」
「あい」
5月16日の所に丸をする。最近の俺の仕事だ(いい仕事してますね~。実に多種多様な丸です。これは芸術だぁ)先生と呼んでくれたまえ(メアちゃん先生!)ちゃんは無しで。
「メアちゃんは天才、これでこの国は安泰だ」
「メアちゃんは本当にすごい器用ね~」
一辺に喋られると何言っているか分からない。俺が首を傾げると、その場は異様な熱気になった。
……
…………
「赤、青、三角、四角」
「あ~あ~、あ~お~、さ~あ~く~、し~あ~く~」
床で母さんと積み木をして遊んでいる。他の皆は俺を見ているだけだ。
こんなに人数がいるから何かして遊びたいな?(わたし達ができる遊び何てあるかな?)こう言う時は丸投げだ。ハイハイで婆ちゃんの所まで行って、ドレスをひらひらさせる。
「あ~そ~で~」
「遊んで欲しいのかな?」
「み~な~で~」
「皆で遊びたい?」
「あい」
俺の提案を受けて皆が悩んでいる。婆ちゃんは悩んでいるが、とても気品がある。さすが貴族の婦人様だ(お母さんは……可愛い~)――NOコメントで、爺ちゃんは邪竜が宿った顔をしている。
エイドさんは母さんを見てニタついている。そして俺は行儀よくお座りだ。
「僭越ながら申し上げても宜しいでしょうか」
声の主を見ると何時も爺ちゃん達に付いて来てるジエンさんだ(珍しいね?)
「どうしたジエン申してみよ」
「――ハッ! そのお馬さんごっこは如何でしょうか?」
「ジエン何て事を申しているの!? ここは孤児院ではないのよ!」
エイドさんがジエンさんを怒っている、どうやら失言したみたいだが、知らない単語が合ったのでよく分からない(でも許してあげて欲しいな)
「えぃ~ど~、め~」
エイドさんを指さして、首を横に振る。ジエンさんは俺に向かってエイドさんに気付かれないように感謝の意を表している。しかし、すぐに気付かれてしまった。再び怒ろうとしたエイドさんを俺は睨む。
「申し訳ございませんメア様」
すぐさまエイドさんは頭を深々と下げた。
「お馬さんごっこね~、なつかしいわねロワ」
「昔を思い出すの~」
「え!?」
爺ちゃん達は昔を思い出しているようで、エイドさんは珍しく驚いている。母さんは目をキラキラさせている。何故こっちを向いているんだ?
「失礼ながら陛下方もした事があるのですか!?」
「「もちろんある」わ」
さすが夫婦、息ぴったりだな。
「エイドちょっとこちらに」
婆ちゃんがエイドさんを呼んで何か頼み事をしているみたいだ。母さんは暇なのか俺の髪の毛で遊んでいる。まだ髪の毛は全然伸びて無いから――3cmぐらいかな――碌に遊べないと思うが(伸ばす気は有るんだ~)――アッ! ……ふん(すぐ、誤魔化す~)
「わかりました。すぐにお持ちします」
ガチャ!
ガチャ!
え! あれ? エイドさんが部屋から出たと思ったら、乗馬用の鞍抱えてもう戻ってきている(サイズが小さくない?)
「これをどうぞお受け取り下さい」
婆ちゃんがさっきの鞍を受け取っている。爺ちゃんは手と膝を床に着いていなないている。(これはアレよね?)アレだなたぶん。
「メア様失礼します」
「あ~あ~、メアちゃんのポニーテールが~」
俺の髪で遊んでいたのが戻されて、口をムニムニ言わしている母さんを婆ちゃんが慰めてる(微笑ましいわね)美人姉妹だな(そうね)
「ほれ~、お馬さんだよ~」
爺ちゃんに軽く乗せられた。鞍が少し大きいがかなり安定している。爺ちゃんがゆっくり動きだすと振動があれ? 来ない(快適ね~)これは中々楽しい物だ(行くのよ。ロワザレッド)何だ? その名前。
「キャッキャッキャッ、も~と~、も~と~」
爺ちゃんが段々加速していく、速度はバイククラスだ。これはお馬さんごっこではない。これは風と友達になる行為だ! ん? 横を見ると婆ちゃんとジエンさんに同じような鞍が乗せられている。
「……私も乗りたい」
「よろしいのですか? レーヌ陛下」
「大丈夫よ。息子達で鍛えた技術を見せましょう。あなた~、あなた~」
……
どうやらレースをするみたいだ。そして、俺が乗る馬を決めなければならない。
爺ちゃんは子蛇のように俺を見てる(お爺ちゃん……)婆ちゃんはお姫様が頼み事をする時のポーズをしている。ジエンさんは背中に鞍が有るのに直立不動で立っている。
因みに母さんとエイドさんは今回は乗る側だそうだ。なのでこの3頭から選ぶ事になる。
勝つにはロワザレッドが一番じゃないか?(いいえ、サクラレーヌが本命よ)でも選ばなかった方は拗ねそうだな(う~ん、そうよね~、じゃあジエンソルジャーにする?)そうだな。ジエンさんとは遊んだことが無いからな。
「じ~え~」
ジエンさんを指さすと、爺ちゃん達はこの世の深淵を見たような顔になってしまった。そしてジエンさんに殺意が籠った視線を送っている。ジエンさんはその視線に耐えられず足ががくがくなっている(助け船を出さないとヤバそうね)
「お~こ~、め~、め~」
首を横に振り爺ちゃん達を睨むと、ジエンさんへの視線は止めて俺のご機嫌取りに出た。
「すまぬ、メアちゃん。しかし、儂に乗れば一番になれるぞ」
「ごめんなさいね。でも、私に乗ればロワには負けませんわ」
俺は爺ちゃん達を無視してジエンさんに近付いた。
「の~て~、の~て~」
ジエンさんは挙動不審で、エイドさんに助けを求めている。エイドさんは素知らぬ顔で爺ちゃんに乗ろうとしている。母さんは婆ちゃんに乗っているが何故か後ろ向きに乗っている。
ジエンさんは意を決して俺を乗せてくれた。さながら、死地に赴く兵士の如き雰囲気だ。
「ジエンよ、手を抜くでないぞ」
「私達に本気で挑みなさい」
爺ちゃん達はジエンさんにエールを送っているようだ。
「先に城を10周した方が勝ちです」
「うむ」
「ええ」
「――ッハ!」
スタート位置に皆着いたようだ(ジエンさんいくわよ)負けられない戦いが、今ここにある!!!
「よ~い! ドン!!!」
いや~危なかったぜ(わたし達の大勝利!)
爺ちゃんに俺のメロメロ作戦が効かなかったら危なかったし、最後に母さんが鞍から落ちなければ負けてたな(途中でお母さんが魔法使ったり、エイドさんがどこからか網とか出したり、お爺ちゃんは何か良く分からない道具を使うし滅茶苦茶だったけどね)
いや~楽しかったな(そうね)でもこうして、
「メアちゃん楽しい?」
「あい」
3人で乗るのが一番楽しいな(うん!)
イベントクリア報酬
ゲットスキル
【むっつり】
体は正直で、エロい事想像した人はむっつり
補正 HP+1
【人見知り+】 ⇒ 【人見知り++】
人=野菜で克服できたら苦労しないでも気持ちまし
補正 逃走成功率+30%UP 素早さ+3 <new>防御力+3
【ヘタレ++】 ⇒ 【ヘタレSP】
ヘタレと自覚しているなら変われるから
補正 回避率+5%UP 抵抗力+3 <new>防御力+20%UP 抵抗力+20%UP
【ハイハイ・幼+】
遅いですが出来ます。転がった方が速いです
補正 なし
【言語・幼SP】
拙いですがコミュニケーションが取れるレベルです
補正 なし
secret
【合法】
この物語の登場人物はなんちゃらかんちゃら
補正 HP+10%UP
ロワ
【馬++】 ⇒ 【馬SP】
スポーツカー並に速度が出ます
補正 素早さ+5 TP+5<new>素早さ+30%UP
レーヌ
【馬++】 ⇒ 【馬SP】
新幹線並に速度が出ます
補正 素早さ+5 TP+5<new>素早さ+30%UP
ジエン
【馬+】 ⇒ 【馬++】
ヘリ並に速度が出ます一時的に
補正 <new>素早さ+5 TP+5
創作日記:物語には緩急が必要だそうです。
今回は緩い回にしてみました。
どうでしょうか?
ずっと緩い回ばかりだった?
3人で……をテーマに今回の話は考えました。
3人で一緒に寝て、3人が遊びに来て、3組で戦って、3人で勝利して、3人で楽しむ(オチ)。
いつもの3人のイスナー? 君が入ったら緩くできないからすまぬ。
え? メアチノの扱いが1人だったり2人だったりしている? 細かい事は気にするな!
これを書いている時が執筆し始めて3ヶ月目になります。
そして物語の時は4ヶ月と15日経ちました。初めての投稿からは3ヶ月と15日目にこれが投稿されます。
だれか俺に速筆の加護をスキルを魔法を授けてくれ~~
はい相変わらずちんたらスピードです。1日4000文字とか書いている人は本当に化け物ですね。あれは天才ですね。