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勇者がいない世界で...  作者: たっち
序章
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決心と世界の動向

”世界が動いた”というのは比喩である。が、しかし、世界の理が変わったことは確かであった。

人間の中に、魔王の手下、つまり”魔人”が増えたのである。

”魔人”は人間の中にたまにいたのだが、”詩の魔王”がヨハネによる福音書1編6節を使ったことにより

”魔人”は増えた。(ちなみに、魔人を狩るのも魔法警備隊の任務である。)

南都の王は、人民の無益な被害を出さないように、警戒令を敷いた。

南都警備隊も通常よりも警備を強めた。

そんな大きな事件が世界を動かしている中、ウルベル・オッルドは、南都警備隊になる決心をした。

この決心が、このウルベル・オッルドの人生を大きく変えることになるのだった。


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